温泉卵とは、卵黄部分が半熟で
卵白部分は半凝固状態に茹でられた
卵の事を指します。
なぜこのように黄身部分と
卵黄部分で仕上りに差が出るのかというと、
黄身と白身では固まる温度が違うからです。
具体的に、卵の黄身は約70℃で
白身は約80℃で固まるため、
温泉卵を作るためには63~70℃の
お湯に浸けて30分ほど火を通す必要があります。
しかし、一般の調理器具では
温度を70度前後に保つのは難しく、
都度、温度計を鍋に挿して
温度を確認しながら調理しなければなりません。
こうなってくると、
温泉卵を作るのには手間がかかりすぎてしまいます。
そこで、温泉卵を作るのに
おすすめなのが低温調理器です。
低温調理器は設定1つで
温度を一定に保つことができるため、
温泉卵を作るのにも最適なのです。
こちらでは、
真空低温調理で温泉卵を作る方法について
温度と時間の目安を解説します。
低温調理器で温泉卵を簡単に作りたい!
という方は是非参考にしてください。
簡単!真空低温調理で温泉卵を作る方法
真空低温調理で簡単に
温泉卵を作る方法について解説します。
まずは、低温調理器の温度を
63~70℃に設定して温めます。
低温調理器が設定した温度になったら
卵をお湯に投入します。
この時にお玉を使って入れないと
卵の殻が底にあたって
ひび割れてしまうので注意しましょう。
お湯に入れてから30分経過したら、
卵を取り出し冷水(氷水)で冷やします。
中までしっかりと冷やしたら
真空低温調理の温泉卵の完成です。
温泉卵を作る時の低温調理器の温度と時間の目安
温泉卵の真空低温調理は
63~70℃で約30分となっていますが、
温度と時間によってとろみ具合が変わってきます。
こちらでは温泉卵を作る時の
低温調理器の温度と時間の目安を
ご紹介します。
【検証内容】
- 低温調理器で63℃で30分
- 低温調理器で65℃で30分
- 低温調理器で68℃で30分
- 低温調理器で70℃で30分
低温調理器で63℃で30分茹でた温泉卵
真空低温調理で63℃で30分茹でた温泉卵は、
白身部分が若干固まっているものの
黄身部分は全く固まっていないため、
トロトロと黄身が流れてきます。
ただし、これは火が通っていない
ということではないため、
卵の生臭さもなく、甘い口当たりです。
低温調理器で65℃で30分茹でた温泉卵
真空低温調理で65℃で30分茹でた温泉卵は、
白身部分はややしっかり固まっており、
黄身部分も流れ出さないくらいに
固まっている状態です。
63℃で調理した時のような
トロトロ感はないため、
濃厚なソースを作る時などに最適です。
低温調理器で68℃で30分茹でた温泉卵
真空低温調理で68℃で30分茹でた温泉卵は
白身部分が65℃のときより固まっており、
黄身部分もややしっかり固まっています。
黄身部分は特にねっとり感が出ており、
一般的な温泉卵と言えば
これくらいだろうという感じです。
低温調理器で70℃で30分茹でた温泉卵
真空低温調理で70℃で30分茹でた温泉卵は、
さらに白身部分も黄身部分も固まっており、
特に黄身部分のねっとり感が強くなります。
半熟茹で卵にやや近いような感じです。
真空低温調理で半熟卵を作る時との違いは?
冒頭で説明したように、
卵の黄身は約70℃で
白身は約80℃で固まります。
そのため、半熟卵を作りたい場合は
70℃以上で低温調理をするという
違いがあります。
より温泉卵に近い状態の
半熟卵を作るなら70℃近くで、
黄身をしっとりさせたいのであれば
80℃以上で低温調理するようにしましょう。
最後に
真空低温調理で
温泉卵を作る方法について、
温度と時間の目安も解説しました。
温泉卵の調理時間は約30分ですが、
温度を少し変えるだけでも
仕上りが大きく異なってきます。
温泉卵を低温調理したときに
好みのトロトロ感に仕上げるためにも、
温泉卵の温度と時間の目安を
覚えておくと良いでしょう。