あなたはAGEsとは
何かをご存知ですか?
あまり普段聞きなれない言葉ですが、
知っている人は
かなり健康に詳しいかもしれません。
知らない人も、
どういうものかを知れば
老化の防止や病気の予防にも
効果的といえるでしょう。
この記事では
AGEs(終末糖化産物)とは何かを
わかりやすく簡単な言葉で解説していきます。
AGEs(終末糖化産物)とは?
AGEsとは
どのようなものでしょうか。
辞書には以下のように記されています。
■AGEs(エージス、エイジス、エイジズ、エージーイー)
Advanced Glycation End Productsの略語。
終末糖化産物、後期糖化生成物等と訳される。
タンパク質の
糖化反応(メイラード反応)によって
作られる生成物の総称であり、
身体の様々な老化に関与する物質といえる。
つまりAGEsとは、
タンパク質と糖が加熱されるとできる物質で、
強い毒性を持つ、老化を進める原因物質です。
また、体内に蓄積されると、
蓄積される場所によって
病気などの悪影響を引き起こします。
AGEs(終末糖化産物)の影響
タンパク質は
人間のいたるところに存在しているため、
どの臓器を構成する
タンパク質が糖化するかによって、
以下のようなさまざまな影響を及ぼします。
- 皮膚…シミ・しわ・たるみなど
- 血管…心筋梗塞・脳卒中など
- 脳…認知症(アルツハイマー)
- 目…白内障
- 骨…骨粗しょう症
さらに、糖尿病の場合は
高血糖状態が続いているため、
AGE(終末糖化産物)が
大量に蓄積されています。
そのため、
ヘモグロビンが糖化すると、
- 神経障害
- 網膜症
- 腎不全
などの悪影響を及ぼします。
AGEs(終末糖化産物)を体内へ取り入れるしくみ
人間の身体は、
AGEs(終末糖化産物)を
体内生成で7割、食べ物から3割ほどで摂り入れています。
以下で詳しく解説します。
体内で生成されるAGEs(終末糖化産物)
体内で生成されるAGEsは、
血液中のブドウ糖が過剰になってあふれ出すと、
体内細胞を構成している
タンパク質(コラーゲン)と結合して、
体温熱で糖化されます。
体内でのタンパク質の糖化は、
初期の血糖値が低ければ
もとのタンパク質に戻ることができますが、
高血糖がづづくと有害なAGEsとして
体内に蓄積されてしまいます。
つまり、糖質を摂り過ぎて
血糖値が高い人ほど、
AGEsは蓄積されやすいのです。
食べ物から摂り入れるAGEs(終末糖化産物)
AGEsを食べ物として摂り込んだ場合、
一部は消化の段階で分解されますが、
約7%は体内へ蓄積されてしまいます。
糖質とタンパク質を同時に含むものに
多く含まれていて、以下のものが挙げられます。
- フライドポテト
- ホットケーキ
- 唐揚げ
- 焼き鳥
- ステーキ
動物性脂肪食品を焼いたり、
揚げたようなものには特に多く含まれます。