煮物などの和食料理を作るときに
よく「落し蓋で10分程煮ます」
というような言葉、聞きませんか?
この「落し蓋」とは
料理でどのような役割があるのでしょうか。
この記事では
落し蓋とは何か?
その意味だけでなく
どんな効果があるかも紹介していきます。
「落し蓋」とは?
落し蓋(おとしぶた)とは、
調理中の鍋に入れるフタのことで、
鍋よりもひとまわりほど小さいサイズのものです。
昔は木で作られたものが大半でしたが、
最近ではシリコン素材を使ったものや
見た目もかわいく工夫されているものも増えてきました。
「落し蓋」にはどんな効果が?
具体的に落し蓋をすることで、
どんな効果があるのでしょうか?
以下のメリットをそれぞれ解説していきます。
- 煮崩れを防ぐ
- 味が染み込む
- 悪臭を消す
- アク取りの効果
煮崩れを防ぐ【落し蓋の効果】
落し蓋をすることで、
鍋の中の食材を優しく固定してくれます。
よって、煮ている間に
材料同士がぶつかりあって
煮崩れすることを防ぐのです。
味が染み込む【落し蓋の効果】
落し蓋を使うことによって、
鍋の中の煮汁が少なくても
全体にしっかりと行きわたり、
ムラなく味がなじみやすくなるのです。
効率的に蒸らす効果も得られて、
煮汁の蒸発も防ぐことができるため、
少ない調味料でしっかり味をつけられます。
つまり、落し蓋は
ガス代、調味料代が節約できて
経済的ともいえるんです。
また、素材に味がよく染みるだけでなく、
吹きこぼれを防いでくれる効果もあります。
落し蓋は、短時間で
上手に煮物を作りたいときに
非常にオススメなんです!
悪臭を消す【落し蓋の効果】
魚などの生臭さが気になる食材でも、
落し蓋をすることによって、
隙間から蒸気と一緒に生臭さも逃げるのです。
美味しい香りだけが残ってくれるため、
魚の煮物のときに落し蓋はとても便利です。
アク取りの効果【落し蓋の効果】
食材からアクが出た場合にも、
落し蓋をしている場合は、
アクがフタに自然にくっつく為、
アク取りの手伝いをしてくれます。
落し蓋は代用できる
いざ煮物を作ろうと思ったけど、
落し蓋がない!というときには
次のものでも代用ができます。
- キッチンペーパー
- アルミホイル
- クッキングシート
- お皿
落し蓋の代用として一般的なのは、
キッチンペーパーとアルミホイルです。
どちらも使用方法は簡単で、
鍋より一回り小さいサイズに切って、
小さい穴を複数あければOKです。
いずれも、使い終わった後は
捨てるだけなので、洗う手間を
省くこともできます。
ただし、アルミホイルは軽いので
浮いてしまう恐れがあります。
落し蓋が浮いてしまうと、
隙間ができてしまい、効果が
半減してしまいます。
一方、キッチンペーパーは
水分を含み重くなるので浮く心配はありません。
そのため、落し蓋として使う場合は、
デメリットが少ないキッチンペーパーがお勧めです。
まとめ
「落し蓋」とは何か?
その意味だけでなく
どのような効果があるのかも紹介していきました。
【落し蓋の効果まとめ】
- 煮崩れを防ぐ
- 味が染み込む
- 悪臭を消す
- アク取りの効果