サルモネラ菌とは、
1885年にこの菌を発見した
アメリカ合衆国の病理学者
D.E.Salmonにちなんで命名されました。
食中毒の原因として知られていて
妊婦さんは特に注意したいサルモネラ菌。
実は生卵に潜んでいることがあるのです。
この記事では
「サルモネラ菌」とは何か
詳しく解説していきます。
サルモネラ菌とは?
サルモネラ菌とは
どういうものなのでしょうか?
サルモネラ菌は、
豚・鶏・牛などの動物の腸管や河川、
下水など自然界に広く分布していて、
2000種類以上の血清型が知られています。
汚染された肉や卵などから
人に感染するといわれています。
人や家畜の腸内だけでなく、
川に生息しているウナギなども
サルモネラ汚染の可能性があるため、
かば焼きなどもしっかり加熱する必要があります。
また、食べ物だけではなく、
犬・猫・カメなどの「ペット」から
感染することもあるので、注意が必要です。
サルモネラ菌の
特徴は以下の物が挙げられます。
- 少量でも食中毒を発症
- 乾燥に強い
生卵は使用方法に注意
卵には
30,000個に1個の割合で
サルモネラ菌が含まれているといわれています。
特に注意すべきは、温度管理です。
たとえば、
37℃の場所に1日放置しておくと、
サルモネラ菌は大量に発生する恐れがあります。
しかし、温度が10℃の場所で保管すれば
サルモネラ菌はほとんど増殖しません。
卵を使用する際には
以下のことに気を付けましょう。
- すぐに冷蔵庫で保存
- 賞味期限が過ぎた卵は十分に加熱
- ひびが入った卵は加熱
- 調理のために割ったり
撹拌した卵はすぐ使用 - 十分な手洗い
- 卵を調理した際の器具をきちんと洗浄
また、免疫機能が低下している
妊婦さんや、乳幼児・高齢者の方が
生卵を食べるのは、できるだけ控えましょう。
サルモネラ菌による症状
サルモネラ菌による症状は
以下のものが挙げられます。
- 腹痛
- 下痢
- 嘔吐
- 38前後の発熱
- 脱水症状
- 悪心
また、潜伏期間は4~72時間ほどです。
妊婦さんは特に注意
サルモネラ菌による食中毒は
特に妊婦さんは
注意しなければいけません。
免疫機能も低下しているため、
サルモネラ菌などの感染で
重症になる危険性もあります。
前述したように、下痢や嘔吐、
発熱や脱水することがあります。
ひどい場合には、下痢の症状から
子宮を収縮させ、
流産につながってしまうことがあります。
消費期限の切れた食材によって
食中毒を引き起こすことは多いですが、
妊婦さんの場合は消費期限前の卵も、
加熱して食べることをおすすめします。