私たちの食生活に欠かせない
食材である「卵(たまご)」。
卵は、「完全栄養食」と
呼ばれる程、栄養が豊富な
食材として有名です。
実際に、卵を食べ過ぎると
どのような影響があるのでしょうか。
この記事では
卵(たまご)の食べ過ぎによる
リスクについてや、注意点、
1日に何個くらいがベストかを解説していきます。
卵(たまご)は一日に何個?
卵(たまご)を食べる量ですが、
健康な人であれば
一日に2~3個食べても問題ありません。
そして何より、
毎日卵を食べる習慣を
つけることがベストです。
卵には、良質なタンパク質や
ビタミン・ミネラルなど
人間の健康に必要な栄養素が
たくさん含まれています。
ただし、生卵ばかり食べると
ビオチンの吸収を阻害されたり、
サルモネラ菌による食中毒の危険性も
ゼロではありません。
また、胃腸が弱っているときには、
消化の悪いゆで卵ではなく
温泉卵にする…など
食べ方も日々工夫することが大切です。
卵(たまご)とコレステロールの関係
卵(たまご)は栄養価が非常に高く
調理法によって様々な料理に利用できます。
しかし、「卵は一日一個まで」と
思っている人も少なくないようです。
そういわれている主な原因は
卵を食べ過ぎると
「コレステロール値が高くなる」と
思われていたからです。
コレステロール値が高くなると、
動脈硬化になる危険性が高まります。
しかし、最近になってから、
その考え方が変わりつつあるのです。
卵(たまご)とコレステロールは関係ない?
厚生労働省は、2015年の改訂で
日本人の食事基準から
コレステロールの摂取基準が削除され、
目標量がなくなりました。
その理由として
コレステロールは8割近くは
肝臓など体内で作り出されています。
そして健康な人においては
食事で摂取するコレステロールの影響は
少ないということが分かってきたからです。
ただし、すでに高コレステロール血症と
診断されている人や、
親などが高コレステロール血症の人は、
食事でのコレステロール摂取も控えた方が良いとされています。
卵(たまご)の食べ過ぎによるリスク
卵(たまご)を食べ過ぎると
どのようなリスクがあるのでしょうか。
卵にはたくさんの栄養素が含まれています。
しかし、人間に必要な栄養素も、
過剰に摂取することで
毒になってしまう場合があります。
そのため、卵に多く含まれる
それぞれの栄養素を過剰に摂取した場合に
考えられる症状をまとめます。
- タンパク質…腎臓に負担
- 脂質…冠動脈疾患・
メタボリックシンドローム - セレン
…胃腸障害・末梢神経障害・腎不全 - ビオチン
…妊娠中は胎盤・卵巣の萎縮の可能性あり - ビタミンD…腎臓や筋肉への
カルシウムの沈着や軟組織の石灰化 - ビタミンb2
…尿が黄色やオレンジに変色。
卵は、タンパク質・脂質が多い分、
カロリーも低くはありません。
卵ばかりを食べるのではなく、
他の食品と組み合わせて、バランスのよい食事を心がけましょう。