フレンチトーストといえば朝食や昼食、
またおやつとしても食べられています。
スーパ等に置いてある菓子パンや
パン屋でも購入することができますが、
最近はフレンチトースト専門店ができるほど
日本では人気のあるパンの種類です。
ここ数年で益々目にするようになりましたが、
フレンチトースト発祥の地をご存知ですか?
この記事では、
フレンチトースト発祥の地や起源、
歴史について簡単にわかりやすく解説していきます。
フレンチトースト発祥の地はどこ?【フレンチトーストの起源について】
フレンチトースト発祥の地はアメリカです。
アメリカのニューヨークで酒屋を営む
ジョーゼフ・フレンチ氏が
パンに卵液を浸して焼いたものに
「フレンチトースト」と命名したのが最初だとされています。
しかし、
フレンチトーストのような調理法は
昔から世界各国にあったとされ、
フレンチトーストの起源には諸説あるそうです。
古代ローマ帝国の料理書アピキウスの中には、
パンを牛乳に浸した料理として
[Aliter Dulcia=もう一つの甘い料理」というものが紹介されています。
卵液に浸す工程は記述されていないのですが、
これが最も古いフレンチトーストの起源といわれています。
フレンチトーストの歴史
フレンチトーストの歴史は
古代ローマ帝国まで遡ります。
なぜフレンチトーストは作られるようになったのでしょうか?
次の3つの国に分けて
フレンチトーストの歴史を紹介していきます。
- ヨーロッパ
- アメリカ
- 日本
ヨーロッパ【フレンチトーストの歴史】
4世紀末期から5世紀初頭の頃、
料理書「アピキウス」の中には
パンを牛乳に浸して作る料理が記されています。
これがフレンチトーストの起源のようです。
また中世ヨーロッパ時代、
14世紀のドイツや15世紀のイタリアでも
フレンチトーストと似た調理法は存在していました。
しかし、この頃は
フレンチトーストという名称ではなく、
各国によって様々な呼び方がされていたそうです。
フランスの一部の地方では
「Pain perdu=失われたパン」と呼ばれていました。
これはダメになってしまったパンを
食べられるように調理したパンという意味を表しています。
こうしてヨーロッパでは硬くなったパンを
再び美味しく食べるための工夫として生まれました。
アメリカ【フレンチトーストの歴史】
アメリカでも
パンに牛乳等を浸してから焼く調理法はあり、
最初は「ミルクトースト」や「ジャーマントースト」と呼ばれていました。
第一次世界大戦でドイツと敵対したのを機に
「ジャーマン」を「フレンチ」に変え
フレンチトーストと呼ぶようになったという説があります。
しかし、もっとも有名な説は
1724年にニューヨークにある酒屋の店主、
ジョーゼフ・フレンチによって命名されたという説です。
フレンチ氏が作るトーストだから、
フレンチトーストと名付けたと伝えられています。
こうしてさまざまな説があるものの、
「フレンチトースト」という語源はアメリカで誕生しました。
日本【フレンチトーストの歴史】
日本では1970年代に
フレンチトーストがブームとなりました。
映画「クレイマークレイマー」の中に
フレンチトーストが出てくるシーンがあり、
それを機に日本中に広まっていったようです。
また、硬くなったパンを
卵と牛乳の液に浸して焼くことで
美味しく再利用して食べられたのも広まった要因の1つでしょう。
こうして今では硬くないパンでも
一種のパンとして作られるようになりました。
シンプルな材料で作るフレンチトーストは
いろいろな素材と合わせやすくオリジナルさを出しやすいです。
日本では食パンが主流ですが、
フランスではバゲットやブリオッシュを使って作ります。
私たちの知らないフレンチトーストが
まだまだ世界中に存在しているかもしれません。
最後に
この記事では
フレンチトースト発祥の地や起源、
歴史について簡単にわかりやすく解説しました。