あなたは
うまみ成分ってご存知ですか?
最近ではテレビやインターネットでも
紹介されることもある成分です。
私たちが”食”を楽しむうえで
欠かすことのできないものといえるでしょう。
この記事では
うまみ成分「イノシン酸」とは何かを解説していきます。
うまみ成分「イノシン酸」とは?
まず、イノシン酸とは
どのようなものなのでしょうか?
辞書には次のように書かれています。
イノシン酸
生物体内に存在するヌクレオチドの一種。
アデノシンから生じるイノシンに
リボースとリン酸1分子がついたもの。イノシン一燐酸。
生物は生命活動を維持するために
ATP(アデノシン3リン酸)と呼ばれる
物質を貯蔵します。
ATPは生物が死んだ後に
少しずつ分解されて、途中経過で
イノシン酸が出来上がります。
ATP→ADP→イノシン酸(うまみ成分)→
イノシン→ヒポキサンチン(臭み成分)
例えば魚や肉は、
美味しくさせるためによく
”熟成”をさせますよね?
これは、この途中段階にある
うまみ成分を多く含ませる
という目的があるのです。
このイノシン酸は
調味料としても使われています。
うまみ成分って?
そもそもうまみ成分とは
何でしょうか?
うま味は、5つの基本味の一つで
独立した味を指す公式の呼び名です。
- 甘味
- 酸味
- 塩味
- 苦味
- うま味
「うまみ」は、料理の「おいしさ」を
生む大切な役割を果たしています。
三大うまみ成分って?
「うまみ」を発見したのは日本人で、
日本でよく使われている
「昆布」に含まれる成分・
美味しさの元を明らかにする研究をしました。
そして1908年、
昆布からグルタミン酸を
取り出すことに成功します。
- グルタミン酸
- イノシン酸
- グアニル酸
この3つが
三大うまみ成分と呼ばれています。
グルタミン酸はアミノ酸の中の一つで
イノシン酸とグアニル酸は核酸に分類されます。
三大うまみ成分以外にも
コハク酸、アスパラギン酸などの
うまみ成分もあります。
これらのうまみ成分は
様々な食品に含まれています。
うまみの相乗効果とは?
うまみ物質は単独で使うよりも、
アミノ酸であるグルタニン酸と、
核酸系うまみ物質であるイノシン酸や
グアニル酸を組み合わせることで、
うまみがさらに強くなるんです。
これを「うまみの相乗効果」と呼びます。
例えば西洋料理などでは
グルタミン酸を含む野菜と
イノシン酸を多く含む肉類を
組み合わせて出汁を取りますよね。
うまみについて発見されたのは
1900年以降ですが、それよりも
ずっと昔から世界各地で料理に活かされているんです。
うまみ成分「イノシン酸」を多く含む食品
そんなうまみ成分「イノシン酸」は
次のような食品に特に
多く含まれています!
- かつお節
- カツオ
- 鶏肉
- 牛肉
- 豚肉
料理で出汁を作る時に
よく使う食材ばかりですね!
さらに、うまみの相乗効果で、
野菜などと一緒に煮込むと
さらにうまみが引き出されるんです。
まとめ
この記事では
うまみ成分「イノシン酸」とは何かを解説しました。