モリブデンというと
食品に含まれるものよりも
耐熱材料や網に使用される方が
イメージがあるかもしれません。
しかし、モリブンデンは
私たちの体内にも存在し、
なくてはならない栄養素のひとつです。
この記事では
モリブデンってどんな栄養素か
効果や効能もわかりやすく解説していきます。
モリブデンとは?
モリブデンとは
どんな栄養素なのでしょうか?
モリブデンは、
輝水鉛鉱(きすいえんこう)という
鉱石から発見された金属です。
硫黄と結合しやすく
地球上の窒素サイクルや硫黄サイクルに
大きく関わっています。
人の体内では
腎臓と肝臓に多く存在し、
酸化還元反応※を助ける
酵素の構成成分として働きます。
※酸化還元反応…ひとつの物質が酸化され他の物質が還元される反応。
人間の体内には約9mgあり、
微量ですが、必須ミネラルなんです。
モリブデンの効果や効能
モリブデンによって
得られる健康効果や効能は
次に物が挙げられます。
- 脂質や糖質の代謝を助ける
- 尿酸の代謝に関与する
- 血液の生成を助ける
- 酸化酵素の構成成分となる
モリブンデンは鉄分の働きを高め、
血液の生成に関わる作用があることから、
「血のミネラル」とも呼ばれています。
そのため、貧血の予防効果も期待されています。
また、食事から摂取したプリン体を、
通風の原因となる尿酸に変換します。
さらに、
まだ研究が進められている段階のため、
はっきりと証明はされていませんが、
モリブデンには食道がんの予防効果も期待されています。
モリブデンが不足すると起こる症状
モリブデンが不足すると
以下の症状が起こることがあります。
- 頻脈(脈が早まる)
- 頭痛
- 夜盲症
- 貧血
- 通風
- 疲労
人間に必要なモリブデンは微量であり、
通常の食事で十分摂取できます。
しかし、加工食品を多く食べている場合は、
不足する可能性が少し高まります。
モリブデンの過剰摂取により起こる症状
モリブデンは、
多量に摂取しても尿中に排泄されるため、
過剰症の心配はほとんどありません。
しかし、サプリメントなどの服用で
過剰摂取した場合は以下の症状が
起こることがあります。
- 高尿酸血症
- 関節の痛み・腫れなど
- 銅欠乏症
モリブデンと銅は、
互いの効果を打ち消す拮抗作用があるため、
モリブデンの過剰摂取は、
食品中の銅の有効性を低下させる恐れがあります。
モリブデンを含む食品
モリブデンを多く含む食品は
以下の物が挙げられます。
- レバー
- 落花生
- 枝豆
- 豆もやし
- 納豆
- 白米
- そば
- 豆腐
主に穀類・豆類・種実類に
多く含まれています。
さいごに
この記事では
モリブデンってどんな栄養素か
効果や効能も解説しました。