タピオカ発祥の地や歴史について
どのくらいの人が知っているでしょうか?
そもそもタピオカって何からできているんだ?
と思っている人も少なくないと思います。
そこでこの記事では、
タピオカ発祥の地や起源、歴史について
簡単にわかりやすく解説していきます。
タピオカ発祥の地はどこ?【タピオカの起源について】
タピオカ発祥の地は南米だとされています。
タピオカはキャッサバという植物の
根茎から製造されるデンプンのことです。
キャッサバのデンプンを
「タピオカ」と呼ぶようになった起源は
ブラジル先住民のトゥピ語で、
でんぷん製造法を「tipi’óka」と呼ぶことに由来しています。
タピオカは料理のとろみ付けやつなぎ、
菓子の材料として使われるだけでなく、
紙の強度を上げるための薬剤の原料としても使われていました。
日本で大ブームとなっているタピオカは
タピオカを球状に丸めて乾燥させた
「タピオカパール」と呼ばれるものです。
タピオカパールの発祥の地については
インドネシアだといわれていますが、
実際のところよくわかっていません。
ただ、タピオカブームの火付け役となった
タピオカティーは台湾から伝わったため、
日本ではタピオカ発祥の地は台湾だと
思われていることが多い印象があります。
台湾のタピオカミルクティーは
「珍珠奶茶」という名前です。
豆知識ですが、「珍珠」の意味は真珠。
タピオカパールのパール(真珠)が
名前の起源や由来となっています。
タピオカの歴史
タピオカの歴史は非常に長く、
原料であるキャッサバは10000年前には
すでに食用にされていたと考えられています。
そして、3000〜5000年前に
南米で人工栽培が始まっていたようです。
その後15世紀には北米へ、
16世紀にはポルトガル人によりアフリカへ、
17世紀にはスペイン人によりフィリピンへ、
18世紀にはオランダ人によりインドネシアへと
世界各地に広まっていきました。
デンプンであるタピオカは炭水化物なので
古代から貴重な食料源とされていたそうです。
現在でも西アフリカの一部地域では
キャッサバが主食として食べられています。
中国や東南アジアでは
スープの具材やお菓子に使用されたり、
アフリカでは茹でたタピオカに
ココナッツミルクを入れて食べたりなど
世界中でさまざまな食べ方がされています。
タピオカで有名な台湾では
タピオカティーの他にも
かき氷のトッピングとしても人気があります。
日本のタピオカの歴史
日本で初めてタピオカが脚光を浴びたのは
戦後初期だとされています。
戦後食糧難に陥った際に安価な輸入品として
400トン余りのタピオカがフィリピンより
供出されたことで日本でも知られるようになりました。
現在の日本でタピオカといえば
タピオカティー(タピオカミルクティー)が主流です。
1983年頃台湾で発祥してから
わずか10年余りで台湾名物として定着し、
旅行客から大変人気を集めました。
日本でも1990年代末に普及し、
2000年代に入るとコンビニでも買えるほど
タピオカは身近な存在になっていきます。
そこから徐々に専門店が増えていくなど
タピオカブームが起き始め、
2019年現在では一般の飲食店や
大手チェーン店でもメニューとして取り扱われるほど大ブームが起きています。
最後に
この記事では
タピオカ発祥の地や起源、
歴史について簡単にわかりやすく解説しました。