この記事では
ビタミンd2(エルゴカルシフェロール)とは
どんな栄養素なのか?
効果や効能も解説していきます。
※ビタミンd3との違いも解説しています。
ビタミンd2(エルゴカルシフェロール)とは?
ビタミンd2とは
どんな栄養なのでしょうか?
ビタミンd2は、油脂に溶ける
脂溶性ビタミンの一種です。
ビタミンDには、
D2からD7の6種類がありますが、
D4~D7は食品にほとんど含まれていません。
そのため、ビタミンDというと
ビタミンd2(エルゴカルシフェロール)と
ビタミンd3(コレカルシフェロール)の
2つに大別されます。
ビタミンd2とd3は、
ほぼ同等の効力をもっています。
この2種類は、
植物と動物のどちらに
多く含まれているのかで違います。
ビタミンd2は、
紫外線の照射によって植物に多く存在する
エルゴステロールから生成されます。
一方ビタミンd3は、
紫外線の照射によって動物に多く存在する
7-デヒドロコレステロールから生成されます。
ビタミンd2(エルゴカルシフェロール)の効果や効能
ビタミンd2(エルゴカルシフェロール)の
効果や効能は以下の物が挙げられます。
- カルシウムの吸収促進
- リンの吸収促進
- 丈夫な骨をつくる
ビタミンd2は、小腸や腎臓で
カルシウムとリンの吸収を促進します。
それによって
血液中のカルシウム濃度を保ち、
強い骨をつくったり、
神経伝達や筋肉の収縮などを
正常に行う働きをします。
もしビタミンd2が不足すると
小児は「くる病」、
成人は「骨粗しょう症」になる
恐れが高まります。
ビタミンd2(エルゴカルシフェロール)の摂取量
一日にビタミンd2
(エルゴカルシフェロール)は
どのくらい摂取する必要があるのでしょうか?
成人男性・女性ともに
一日に必要なビタミンDは、
約5.5µgとされています。
※ビタミンd2とd3の合計量で良い。
また、ビタミンDの過剰摂取は
高カルシウム血症や腎障害、
軟組織の石灰化などを引き起こす恐れがあります。
通常の食生活のみで
過剰症になることは少ないですが、
薬やサプリメントを服用している場合は、注意が必要です。
ビタミンd2(エルゴカルシフェロール)を含む食品
ビタミンd2(エルゴカルシフェロール)を
含む食品は以下の物があります。
- きくらげ…69.6µg
- しいたけ…2µg
- しめじ…2µg
- 卵黄…5.9µg
きのこ類は太陽の光(紫外線)を
浴びて乾燥させて食べると、
ビタミンDの吸収率が上がります。