ビタミンは全部で13種類あり、
それぞれが体内に必要な働きをします。
あなたはメナジオンという
ビタミンをご存知ですか?
この記事では
ビタミンk3(メナジオン)とはどんな栄養素か?
効果や効能についてもわかりやすく解説していきます。
ビタミンk3(メナジオン)とは?
ビタミンk3は、メナジオン
もしくはメナフトンとも呼ばれています。
ビタミンKの中で
ビタミンk3は天然には存在せず、
水溶性の合成品です。
動物体内で代謝されて
ビタミンk2になります。
合成品のビタミンk3は、
以前は医薬品として使用されていました。
しかし、大量摂取すると
毒性が認められる場合があり
現在は使用されていませんが、
安価なビタミンK源として
動物用飼料に少量使用されています。
先進国などではペットフードに
用いられていることもあります。
ビタミンk3(メナジオン)の効果
ビタミンk3(メナジオン)を
健康な幼児やグルコース-6-リン酸脱水素酵素欠損症患者に与えると、下記のような症状が出ます。
- 溶血性貧血(ようけつせいひんけつ)
- 核黄疸(かくおうだん)
- 高ビリルビン血症
- DNA損傷
他にも重篤な肝疾患の患者に
ビタミンk3を与えると、
肝臓機能を抑制してしまいます。
これらの悪影響を以下で
詳しく解説します。
溶血性貧血
溶血性貧血とは、
赤血球が破壊されることによって
起こる貧血のことです。
赤血球が破壊されることを
「溶血」といいます。
核黄疸(かくおうだん)
核黄疸(かくおうだん)とは、
新生児に黄疸が出現し、
脳の特定部位に黄染がみられ、
神経細胞が破壊されることにより
脳性麻痺や死亡の原因となるものです。
早期の治療が必要で
核黄疸になってしまうと、
治療が難しくなってしまいます。
高ビリルビン血症
高ビリルビン血症とは、
黄疸のことです。
身体にビリルビンが過剰にあることで
眼球や皮膚といった組織や体液が
黄色く染まる症状を指します。
ビタミンk3(メナジオン)の摂取量
幼児に一日あたり約5mg以上の
ビタミンk3(メナジオン)を摂取すると、
核黄疸や、溶血性貧血・高ビリルビン血症を生じます。
ただし、
現在の日本や欧米などでは
ビタミンk3は食品や医薬品ともに
使用されていません。
一部の発展途上国では
入手可能な場合もあるようです。
また、
このビタミンk3の特性を生かし、
低プロトロンビン血症の治療などに
用いられているようです。