伊達政宗の家紋の意味や由来【竹に雀の読み方や種類も紹介】
日本に古くからある文化で、
家系や血統、地位・家柄などを表すために
使われていた「家紋」というものがあります。
日本の戦国武将として
有名かつ人気の高い伊達政宗は、
どのような家紋を使っていたのか?
この記事では
伊達政宗の家紋について紹介します。
目次
伊達政宗の家紋について
伊達政宗は宮城県を代表する戦国武将ですね。
伊達政宗は8つの家紋を
使用していたとされています。
- 竹に雀(仙台笹)
- 引両紋(三引両紋)
- 桐紋
- 九曜紋
- 雪薄紋
- 十六葉菊
- 牡丹紋
- 蟹牡丹(仙台牡丹)
これらの家紋について以下で解説していきます。
竹に雀(仙台笹)【伊達政宗の家紋】
「竹に雀(たけにすずめ)」は
笹竹だけで丸を作り、その中に
雀が向き合っているデザインです。
伊達政宗は「竹に雀」を基調として
アレンジした「仙台笹(せんだいささ)」
という家紋を使用していたとされています。
この竹に雀(仙台笹)の家紋は
伊達政宗の使用した家紋の中で
一番有名な家紋です。
元々は越後上杉家(えちごうえすぎけ)が
この竹に雀を家紋として使用していました。
伊達政宗の叔父にあたる伊達実元という人が、
越後の上杉定実の養子となる際に、引き出物として
この家紋を譲り受けたことが由来となっています。
実元が養子になる話はなくなりましたが、
その後も家紋は伊達家で大切に使用されました。
ちなみに「竹に雀」という言葉は、
取り合わせのよいことのたとえでも使われます。
引両紋(三引両紋)【伊達政宗の家紋】
伊達家の先祖に当たる伊達朝宗が、
藤原討伐の褒賞として源頼朝から賜った
幕紋二引両を三引両紋(さんびきりょうもん)として使用。
竹に雀が特に有名な家紋ですが
この三引両紋が、伊達家で
一番古くから使われている伝統ある家紋です。
桐紋(五七桐紋)【伊達政宗の家紋】
家紋として非常に有名な五七桐紋(ごしちぎりもん)。
日本政府が使用していることもありますが、
戦国時代の織田信長や豊臣秀吉も
使用していたことで名が知られています。
豊臣秀吉は関白になった際に
天皇家からこの家紋を拝領し、秀吉が
多くの家臣にこの家紋を与えています。
伊達政宗も、この五七桐紋を豊臣秀吉から賜った一人です。
九曜紋【伊達政宗の家紋】
九曜紋(くようもん)は、
細川家で用いられていたものを
伊達政宗が気に入って、使うようになった家紋です。
西洋では、星を「★」のマークで
表すことが多いですが、当時の日本では
星は「●」で表現していました。
呼び方も易学の影響から
「星」ではなく「曜」だったようです。
雪薄紋【伊達政宗の家紋】
雪薄紋(ゆきすすもん)は伊達家特有の家紋で
主に姫方の家紋として用いられました。
また姫方だけでなく、
伊達家の中で特に功のあった女中にも賜ったそうです。
十六葉菊【伊達政宗の家紋】
十六葉菊(じゅうろくようぎく)も
伊達政宗が使用した家紋の1つで
豊臣秀吉から受け継いだ家紋です。
また当時、天皇家が使用していた家紋でした。
牡丹紋【伊達政宗の家紋】
牡丹紋(ぼたんもん)は、元々近衛家(このえけ)が
使用していたものを、伊達政宗が譲り受けます。
後に、21代目当主の吉村が手を加えて蟹牡丹紋として使用します。
蟹牡丹(仙台牡丹)【伊達政宗の家紋】
蟹牡丹(かにぼたん)は、牡丹の花と葉の形を
カニに見立てたユニークなデザインです。
これも雪薄紋と同様に、伊達家特有の家紋、
仙台牡丹(せんだいぼたん)とも呼ばれています。
最後に
この記事では
伊達政宗の家紋について紹介しました。
- 竹に雀(仙台笹)
- 引両紋(三引両紋)
- 桐紋
- 九曜紋
- 雪薄紋
- 十六葉菊
- 牡丹紋
- 蟹牡丹(仙台牡丹)