「懐かしい」の語源は「懐く(なつく)」です。
たとえば「子どもがなつく」とか
「ペットがなつく」などのように
近づいて慣れ親しむ意味である
「懐く(なつく)」という動詞が
懐かしいの語源や由来となります。
じつは現在の「懐かしい」の意味と
昔の「懐かしい」の意味は違います。
もともとの「懐かしい」は
「身近に置いておきたい」や
「慣れ親しみたい」という意味でした。
中世以降からその意味は変化して
過去の思い出に心が引かれる様子を
「懐かしい」というようになりました。
※中世(ちゅうせい)とは、日本の場合だと平安時代末期から室町時代までの期間を差します
奈良時代に登場した万葉集や
平安時代の新古今和歌集の中では
「慣れ親しみたい」という意味で
「なつかしい」が使用されています。
副へれど いやなつかしく
万葉集
意味:一緒にいても、ますます心がひかれてそばに近づきたく
香さへなつかし 山吹の花
新古今和歌集
意味:色だけでなく香りまで慣れ親しみたい山吹の花
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