東大寺(とうだいじ)は奈良県奈良市雑司町にある寺院です。
東大寺とはどんな寺なのか?
東大寺を建てたのは誰なのか?
この記事では
東大寺の歴史だけでなく
観光での見どころについても
わかりやすく解説していきます。
東大寺の歴史をわかりやすく簡単に
東大寺の歴史をたどると
奈良時代にまで遡ります。
※東大寺に関しての記述は「東大寺要録」「続日本記」という書物に残されています
東大寺の起源は奈良時代の733年。
前身となる金鐘寺が
若草山麓に建立されていました。
741年に聖武天皇(しょうむ てんのう)が
国分寺の詔を発せられ、その翌年に
金鐘寺は大和国の国分寺と定められて
寺名も金鐘寺から金光明寺と改められます。
東大寺は、聖武天皇が
日本の国力を尽くして建てた寺で
金剛明四天王護国之寺ともいいます。
743年、聖武天皇はさらに
大仏造立の詔を発せられます。
それに伴い、747年に金明寺で改めて
大仏造立が始められ、この頃から人々に
「東大寺」と呼ばれるようになったようです。
寺院の建立は、当時よくありましたが
大仏建立と大仏殿建立となると、
膨大な工事費用と労力を必要としました。
聖武天皇が、
これらを建立しようと思った理由は、
当時権力争いや災害で不安定だった
日本を良くしたいということからでした。
しかし、聖武天皇の思惑とは裏腹に
日本の財政はますます悪化していき、
天皇の力はますます落ちるものなるのです。
当時、
仏教を厚く信仰していた天皇により
造立された東大寺の大仏は、
彫刻部門の国宝に指定されており、
現在でも国内外から人々が訪れています。
東大寺の見どころとは?観光前に要チェック!
ここでは
東大寺の見どころを
わかりやすく簡単に紹介していきます。
観光前に要チェックです!
大仏(盧舎那仏)【東大寺の見どころ】
「奈良の大仏」として
日本人はもちろん世界中に知られている
大仏の正式名称は盧舎那仏坐像といいます。
※盧舎那仏坐像の読み方:るしゃなぶつざぞう
高さが14.7m、基壇の周囲は70mあり、日本最大級の仏像です。
1958年に国宝に指定されています。
豆知識ですが、じつは1180年と1567年に2度焼失していて、現在の大仏は頭部が江戸時代、胴体部分が鎌倉時代に補修されています。
南大門【東大寺の見どころ】
東大寺の南側入り口にあるのが
南大門で、奈良時代に創建されました。
現在残っている門は
平安時代に大風で倒壊した為、
鎌倉時代に再興したものです。
宋代の建築様式に倣った
大仏様建築の代表ともいえます。
国宝に指定されています。
金剛力士像【東大寺の見どころ】
東大寺の金剛力士像は、
南大門の内側左右に設置されている
2体の力士像で阿形像、吽形像と言います。
1203年に快慶と運慶によって
造られたと言い伝えられています。
一般的な仁王像と
左右逆に配置しており、
像高8mを超える超大作です。
こちらも国宝に指定されています。
最後に
東大寺とはどんな寺なのか、
東大寺を建てた人は誰なのか、
について解説していきました。
繰り返しになりますが
東大寺を建てた人は聖武天皇です。
また、東大寺の歴史や
観光での見どころについても
なるべくわかりやすく解説していきました。
寺の歴史に興味のある方や
これから東大寺を観光する予定の方などにとって
この記事が少しでも参考になれば幸いです。