山梨県は中部地方に属する都道府県のひとつです。
富士山という日本一高い山があり、
桃やぶどう、すももなどの収穫量が日本一で
豊富な自然や美しい水に恵まれた盆地です。
この記事では
山梨県の郷土料理や歴史なども簡単に解説します。
山梨県の郷土料理一覧
- ほうとう
- 吉田のうどん(よしだのうどん)
- せいだのたまじ
- みみ
- 甘納豆のお赤飯(あまなっとうのおせきはん)
- あわびの煮貝(あわびのにがい)
- 鳥もつ煮(とりもつに)
- めまき
- 小豆ほうとう(あずきほうとう)
- おざら
- 甲州小梅漬(こうしゅうこうめづけ)
- 枯露柿(ころがき)
- さんまめし
- やこめ
- あけぼの大豆の枝豆(あけぼのだいずのえだまめ)
- あんびん
- いもがら入り太巻き寿司(いもがらいりふとまきすし)
- うすやき
- おしゃかこごり
- おばく
- うらじろまんじゅう
- かつ丼(かつどん)
- 茂倉瓜の冷や汁(もぐらうりのひやじる)
- じゃがいもとひじきの煮物(じゃがいもとひじきのにもの)
- 月の雫(つきのしずく)
- 馬刺し(ばさし)
- 夕顔のみそ汁(ゆうがおのみそしる)
- 生湯葉(なまゆば)
- しょうゆの実(しょうゆのみ)
- いのぶた鍋(いのぶたなべ)
ほうとうとは?【山梨県の郷土料理(名物料理)】
ほうとう(餺飥)は、山梨県の郷土料理として代表的な食べ物です。
ほうとうとは、小麦粉を練り、
ざっくりと切った太くて長い麺を、
カボチャやネギなどの野菜とともに
味噌仕立ての汁で煮込む麺料理です。
その幅広の平打ちの麺が、
ほうとうの大きな特徴といえます。
うどんを生麺の状態から
煮込むことで、汁にとろみがついて
冷めにくいという利点があります。
山梨の家庭でも作られていますが、
残った汁を翌日ご飯にかけて
「ほうとう飯」として食べることもあるそうです。
2007年には農林水産省により
「農山漁村の郷土料理百選」の
中の一つに選ばれました。
現代も県内では、
「武田陣中ほうとう祭り」などの
イベントが多く開かれています。
ほうとうの歴史
ほうとうの発祥には諸説あります。
時は戦国時代。
甲州地方ではお米が貴重でした。
その時代の山梨(当時の甲斐)で
有名な武将であるあの武田信玄が、
お米に代わる陣中食として
ほうとうを考案したという説もあります。
※陣中食(じんちゅう)とは、戦国時代に戦争の際に食された野戦糧食の一種
また、山梨は養蚕や桑畑などが盛んで、
裏作での麦の栽培が一般的であったことから、粉食料理が発達したことも関係しているとされています。
吉田のうどんとは?【山梨県の郷土料理(名物料理)】
吉田のうどんは、
山梨県富士吉田市を含む山梨県郡内地方を
中心として食べられている
郷土料理(名物料理)です。
硬くてコシが非常に強い麺と
スリダネが大きな特徴です。
コシが強い麺を味噌か醤油、
またはあわせもので作ったつゆに、
人参、茹でキャベツ、ごぼう、油揚げや
馬肉などを具として食べます。
シンプルなかけうどんのほか、
馬肉を甘辛く煮た「肉うどん」、
冷たい麺に冷たい汁を満たした
「冷やし」など、様々な味を楽しめます。
2007年農林水産省により
「農山漁村郷土料理百選」の
中のひとつに選ばれました。
吉田のうどんの歴史
吉田のうどんの歴史の背景には、
その地域の特徴にありました。
吉田市付近では、気候や風土的に
稲作が難しく雑穀栽培とともに
水掛麦と呼ばれる農法で
麦が栽培されていきました。
そのため日常的には
野菜を多く使うほうとうを食べ、
祭りなどのハレの日には麦を多く使ったうどんが食べられてきました。