北野天満宮(きたのてんまんぐう)は
京都府京都市上京区にある神社です。
通称として天神さん・北野さんとも呼ばれています。
この記事では
北野天満宮とはどんな神社なのか?
その歴史や見どころについても
わかりやすく解説していきます。
北野天満宮の歴史をわかりやすく簡単に
北野天満宮の歴史は
平安時代にまで遡ります。
その時代、右大臣菅原道真公が
左大臣藤原時平の讒言によって左遷されてしまいます。
※讒言(ざいげん):他人をおとしいれるため、ありもしない事を目上の人に告げ、その人を悪く言うこと
903年に菅原道真公が亡くなった後、
都では落雷などの災害が相次ぎます。
「この災害は無実の罪で左遷された菅原道真公の祟りである」というような噂が広まり、その御霊を鎮める為に創建されたのが、この北野天満宮だと言われています。
北野天満宮は947年に
多治比文子や神良種、
北野朝日寺の僧・最珍らが建てたそうです。
後に藤原時平の甥であった
藤原師輔が自分の屋敷の建物を
寄贈して、壮大な社殿に造り直します。
987年に初めて勅祭が行われ、
一条天皇から「北野天満宮天神」の名前が贈られます。
それ以降も朝廷から手厚い崇敬を受け、二十二社の一社ともなりました。
しかし室町時代に入ると
当時北野天満宮を本所としていた
麹座の麹製造の独占権を巡る問題で
室町幕府の攻撃を受け、天満宮が焼失、一時衰退してしまいます。
時が流れ、江戸時代の頃になると
各地に勉強を教える寺子屋が普及します。
その寺子屋に天神がお祀りされたり
道真公の姿を描いた「御神影」が掲げられ
「学問の神」として広く知られるようになります。
現在、全国各地には道真公を祀る神社が約1万2000社あると言われ、その多くはこの北野天満宮から御霊分けをした神社です。
北野天満宮の見どころとは?観光前に要チェック!
ここでは
北野天満宮の見どころを
紹介していきます。
観光前に要チェックです!
社殿【北野天満宮の見どころ】
総面積約500坪の雄大な社殿は、
道真公をお祀りする本殿と拝殿が
石の間という石の廊下でつながっています。
本殿の西には脇殿が、拝殿の両脇には
楽の間が備えられた複雑な建築です。
これらは国宝に指定されています。
三光門【北野天満宮の見どころ】
桜門と拝殿の間に建つ中門は
三光門と呼ばれ、北野天満宮の
シンボル的な建築とされています。
三光とは、日・月・星を意味し、
梁の間に彫刻があることが名前の由来です。
また、星の彫刻だけない理由が
かつて朝廷があった大極殿から望むと
門の上に北極星があることからと
考えられています。素敵ですね!
三光門は桃山時代の建築様式で
重要文化財に指定されています。
最後に
北野天満宮とはどんな神社なのか?
その歴史や見どころについても
わかりやすく簡単に解説しました。
神社の歴史に興味のある方や
北野天満宮を観光予定の方などにとって
この記事が少しでも参考になれば幸いです。