学問の神様「菅原道真」がいる神社とは?【「天満宮」がつく神社はどこにある?】
平安時代に、類まれなる才能を持ち
学者、政治家として活躍した菅原道真公。
実は”学問の神様”として有名な
「天満宮」と呼ばれる神社は、すべて
菅原道真を祀っていることをご存知ですか?
この記事では
学問の神様「菅原道真」がいる神社、
「天満宮」がつく神社について
なるべくわかりやすく
簡単な言葉で解説していきます。
「天満宮」がつく神社について
天満宮とは、
菅原道真を祀る神社をいいます。
天神とも呼ばれ、社名は
天満神社や菅原神社と
名付けている神社もあります。
天満宮の由来について
901年に菅原道真は、
左大臣である藤原時平の策略により、
醍醐天皇にあらぬ疑いをかけられます。
優秀な人物で、その時には
右大臣にまで昇りつめていた
菅原道真ですが、官位を下げられ
遠い九州の地へ左遷させられます。
そして菅原道真の疑いは晴れぬまま
左遷された地で亡くなりますが、
その後に都の平安京では雷、大火、
疫病など様々な厄災がふりかかります。
また、930年には清涼殿落雷事件が起き
菅原道真左遷に関わった多くの人々が
相次いで亡くなったのです。
「厄災は菅原道真の怨霊によるものだ」
という噂が都中で流れ、魂を鎮める為に
919年に大宰府安楽寺に社殿を造営します。
これが現在の太宰府天満宮の
もとになったと言われています。
太宰府天満宮は現在、全国の
天満宮の総本宮として信仰されています。
その後947年、火雷神が祀られていた
京都の北野に北野天満宮を建立して、
菅原道真の祟りを鎮めようとしたのです。
北野天満宮は現在、
全国の総本社として信仰されています。
のちに菅原道真の死後に贈った神名を
「天満天神」としたことから、社を
「天満宮」と称するようになったのです。
学問の神様「菅原道真」について
当初の菅原道真は、
怨霊として恐れられていて
怒りを鎮めることを目的に天満宮が造られます。
しかし、時が経つと同時に
怨霊の記憶が薄れていきます。
そして菅原道真が
優れた学者であったことから
「学問の神様」として信仰されます。
そして今日、多くの受験生が合格祈願で
全国各地の「天満宮」へ参拝をするようになったのです。
日本三大天神とは?
菅原道真(天満大自在天神)を祀る
天神信仰の神社である天満宮のうち、
日本全国で代表的な3社を
「日本三大天神」と呼んでいます。
- 北野天満宮
- 太宰府天満宮
- 防府天満宮
- 大坂天満宮
日本三大天神と呼ばれていますが
現在有名な天満宮は4つあります。
また、日本三大天神は
厳密には決められていないので
総本社を外す場合もありますし、
細かく「江戸三大天神」や
「名古屋三大天神」なども存在しています。
最後に
この記事では
学問の神様「菅原道真」がいる神社、
「天満宮」がつく神社について
なるべくわかりやすく
簡単な言葉で解説しました。