モンブランといえば栗のケーキで
秋のイメージがあるものの、
今や一年中食べられる人気の定番ケーキです♪
そんなモンブランはいつ頃から食べられているのでしょうか?
また、どこがモンブラン発祥の地なのでしょうか?
この記事では、
モンブラン発祥の地や起源、歴史について
簡単にわかりやすく解説していきます。
モンブラン発祥の地はどこ?【モンブランの起源について】
モンブランは発祥の地は諸説あります。
フランスのサヴォア地方や
イタリアのピエモンテ州など、
アルプス山脈に近い地方で食べられていた
家庭菓子がモンブランの原型のようです。
モンブランの起源は
フランスとイタリアにまたがる山の
モンブランをイメージして作られた菓子で、
名前は「白い山」を意味しています。
フランスやイタリアの郷土菓子ですが、
各国によって特徴や呼び名に違いがあります。
フランスのモンブランは
ドーム型で山の丸みを表現した形が多く、
「モン・ブラン・オ・マロン」と呼びます。
一方、イタリアのモンブランは
ゴツゴツと高く険しい山を表現した形が多く、
「モンテ・ビアンコ」と呼ばれています。
モンブランの歴史
モンブランの歴史がいつ始まったのか、
正確にはわかっていません。
郷土菓子として食べられていたモンブランを
初めて紹介したのは1900年に刊行された「グラン・キュイジーヌ」です。
マロンペーストをドーナツ状に絞りだし、
その窪みに泡立てた生クリームを絞った菓子で
「モンブラン」の名で記載されています。
その後、
モンブランを初めてお店で提供したのは
1903年創業のパリにある「アンジェリーナ」です。
店のパティシエの妻がイタリア人だったため、
「モンテ・ビアンコ」をモチーフにして
今のモンブランの原型を考案しました。
カリカリに焼いたメレンゲの上に
クリームを絞って、シロップに漬けた
マロングラッセをペースト状にしてかけたものです。
こうして、栗の素材を活かした茶色のモンブランが誕生します。
当時、冷蔵庫のない時代であったため
今のようにテイクアウトするのではなく、
店内で食べるデセール(冷菓)の一種として食べられていたそうです。
(※デセールとは、食後に出され食べる果物や菓子のこと)
日本のモンブランの歴史
モンブランは明治時代の頃、
フランスやイタリアで食べられていますが
日本のモンブランの歴史が始まったのは昭和に入ってからです。
1933年にある洋菓子屋の店主が
フランスシャモニーを旅行した際にモンブランに出会います。
そのあまりの美味しさに
日本でも作りたいとお店で作る許可を得て、
東京自由が丘に「モンブラン」という店をオープンさせました。
現地のモンブランとは違い、
日本人の口に合うようにメレンゲではなく
土台にカステラを使用します。
また、
栗の甘露煮クリームを使うアレンジを加え、
黄色いモンブランが誕生しました。
この黄色いモンブランは
日本独自のモンブランとして
戦後以降に全国的に広まっていったとされています。
その後、1984年に「アンジェリーナ」が
日本に進出したことで、
フランスやイタリアの茶色のモンブランも
次第に作られるようになりました。
今やモンブランといっても栗だけではなく、
季節の物をクリームに練りこんだ
さまざまなモンブランが作られています。
お菓子業界の中では
プリン、シュークリーム、ショートケーキ
に並び、「洋菓子の四天王」とも呼ばれるほど
モンブランは大きな存在となりました。
最後に
この記事では
モンブラン発祥の地や起源、
歴史について簡単にわかりやすく解説しました。