日本酒の原料は米と水と米麹です。
米には賞味期限がありません。
米から作られる日本酒に賞味期限はあるのでしょうか?
また、未開封と開封後では賞味期限に違いがあるのでしょうか?
この記事では賞味期限切れの日本酒を飲むと危険なのか?
日本酒の賞味期限の注意点についても詳しく解説していきます。
賞味期限切れの日本酒を飲むと危険?
結論からいいます。
賞味期限切れの日本酒は飲むことができます。
というのも、基本的に日本酒に賞味期限はありません。
アルコール度数が高い日本酒はアルコールの殺菌作用によって、菌が増殖しにくくなっています。
そのため、長期保存ができる日本酒に賞味期限の表示義務はありません。
(お酒を瓶詰した日である製造年月日は記載されています。)
しかし、菌が増殖しにくいからといって、日本酒がずっと飲み続けられるわけではありません。
高温多湿の場所に長く放置したり、そそぎ口を汚した状態で保管するとカビが生えることもあります。
見た目や香り、味に異変を感じた日本酒は飲むと危険かもしれません。
賞味期限のない日本酒はいつまでなら飲んでもOK?
「未開封の日本酒はいつまでなら飲んでもOK?」
「開封した日本酒はいつまで飲めるの?」
賞味期限のない日本酒は、未開封で保存方法を適切に行えば5年後、10年後でも飲むことができます。
しかし、長時間経つと熟成され、本来の味と異なったり黄色っぽい褐色に変化する場合もありますが飲むことはできます。
開封後の日本酒についてはできるだけ早めに飲み切りましょう。
いつまでと決まりはありませんが、開栓し空気に触れたことで味の劣化が始まります。
2~3日程度では味わいに変化はありませんが、1週間ほど経つと徐々に変わってきます。
特に、火入れを行っていない生酒は新鮮なうちに飲みましょう。
日本酒の賞味期限の注意点
賞味期限のない日本酒ですが、美味しく飲むにあたって2つの注意点があります。
1つ目は、日本酒の種類によって美味しく飲める期間が変わります。
2つ目は、日本酒の適切な保存方法についてです。
日本酒をより美味しく味わうために、2つの注意点についてまとめました。
- 日本酒の種類
- 日本酒の保存方法
日本酒の種類について【日本酒の賞味期限の注意点】
日本酒は種類によって美味しく飲める期間である賞味期限の目安が変わります。
主に2種類に分けられており、過熱処理がされた通常の日本酒と加熱処理がされていない生酒、生貯蔵酒があります。
- 通常の日本酒→製造年月+約1年間
- 生酒、生貯蔵酒→製造年月+約6~9ヶ月間
これは未開封の場合の期限になりますが、過ぎたからといって飲めなくなるわけではありません。
あくまで、日本酒が美味しく飲める賞味期限です。
日本酒の保存方法について【日本酒の賞味期限の注意点】
日本酒は適切な保存方法を行っていないと、開封未開封に限らず劣化させてしまいます。
次の3つの保存方法に注意しましょう。
- 冷暗所に置く
- 直射日光を避ける
- 空気に触れさせない
日本酒の保存に適した温度は5~6℃程度で、最低でも15℃以下が望ましいです。
それ以上温度が高くなると、変色や異臭の原因になります。
そのため、冷暗所であれば常温も可能ですが、冷蔵庫での保存がおすすめです。
また、光にも弱く、直射日光に当てられると30分ほどで変色することもあります。
長時間に及ぶと異臭まで発生するため、必ず日に当たらない所で保存しましょう。
蛍光灯などの光もできるだけ避けるようにしてください。
開封後はどうしても空気に触れるため、劣化が始まります。
数日内で飲み切るのが一番ですが、残ってしまった場合はしっかり密閉しましょう。
また、キャップや瓶口を清潔に保つようにし冷蔵庫へ保管してください。
もし数週間経ち、味が変化してしまっても料理酒として使用することができます。
まとめ
賞味期限のない日本酒は未開封で保存状態がよければ、数年経っても飲むことは可能です。
ただ、保存方法が適切に行われていないと見た目や味の劣化につながり、美味しく飲むことができません。
賞味期限の目安を気にするよりも正しい保存を心がけましょう。
また、開封後のものはできるだけ早めに飲むことをおすすめします。