ビタミンKは、1929年に、
ニワトリの実験をしていたときに
偶然発見されました。
ビタミンKだけでも種類があります。
ビタミンk2とは
どんな栄養素かご存知ですか?
この記事では
ビタミンk2(メナキノン)とは
どんな栄養素なのか?
効果や効能もわかりやすく解説していきます。
ビタミンk2(メナキノン)とは?
ビタミンk2(メナキノン)とは
油脂に溶ける脂溶性ビタミンの一種です。
天然のビタミンKは2種類あり、
植物で作られるビタミンk1と、
細菌や動物体で作られる
ビタミンk2に分けられます。
ビタミンk2には
11種類の同族体がありますが、
食品に多く含まれるのは
動物性食品に含まれるメナキノン-4と
納豆菌によって生産されるメナキノン-7です。
人が食品から得るビタミンKは、
ビタミンk1(フィロキノン)が多いですが、
人間の栄養上で特に重要なのは
メナキノン-4とメナキノン-7です。
ビタミンk2(メナキノン)の効果や効能
ビタミンk2(メナキノン)から
得られる効果や効能は以下の通りです。
- 骨粗しょう症の予防
- 骨形成の補助
- 正常な血液凝固の維持
骨形成を助けるメナキノンは
カルシウムを骨にくっつける
「オステオカルシン」という
タンパク質を活性化します。
カルシウムを骨にする「骨形成」を
補助する重要な役割を果たします。
ビタミンk2(メナキノン)の摂取量
一日にビタミンk2(メナキノン)は
どのくらいの量を
摂取する必要があるのでしょうか。
18歳以上の男性・女性ともに
一日に必要なビタミンKの
摂取量は約150µgです。
ビタミンKが不足すると、
血液凝固の遅延や、
鼻血や血尿などの症状が出ます。
そして慢性的なビタミンK不足は、
骨粗しょう症や骨折を引き起こします。
ビタミンk2(メナキノン)を含む食品
ビタミンk2(メナキノン)を
多く含む食品は
以下のものが挙げられます。
- 納豆…827µg
- 牛肉…15µg
- 卵…7µg
- 豚肉…6µg
- チーズ…5.3µg
- 牛乳…2µg
- 春菊…3µg
- さば・キャベツ…1µg
※100gあたりのビタミンk2含有量。
納豆には豊富な
ビタミンk2が含まれています。
また、ビタミンk2と一緒に
ビタミンd3を摂取すると
骨密度が増えることが認められました。
納豆と一緒に、サバなどの
ビタミンd3が豊富な食品を
積極的に食べていきましょう。
ちなみに
ビタミンk1とビタミンk2の
過剰摂取による健康被害は
報告されていません。
しかし、合成物であるビタミンk3は、
人体に悪影響があるため、使用を中止されています。