法隆寺(ほうりゅうじ)は
奈良県生駒郡斑鳩町にある寺院です。
斑鳩寺、法隆学問寺とも呼ばれ、
法隆寺の中にある西伽藍(西院伽藍)は
なんと現存する世界最古の木像建築物です。
※法隆寺の西伽藍(西院伽藍)とは
法隆寺の南大門から入って正面にある建物です。
法隆寺はいつ、誰が建てたのか?
この記事では
法隆寺の歴史だけでなく
観光での見どころについて
わかりやすく解説していきます。
法隆寺の歴史をわかりやすく簡単に
推古天皇の時代に
法隆寺は創建されたといわれています。
つまり法隆寺が建てられたのは
今から1400年以上も前になります。
この法隆寺は、飛鳥時代の607年に聖徳太子が
父の用明天皇の為に創建したと伝えられています。
しかし建てた寺は
100年経たないうちに
燃えて無くなったそうです。
「日本書紀」には
670年に落雷がもとで起きた火災で
法隆寺は全焼したと書かれています。
現存の法隆寺の西院伽藍は、
693年頃に再建されたものと考えられています。
※法隆寺の西伽藍(西院伽藍)とは
法隆寺の南大門から入って正面にある建物です。
同じく「資財帳」によれば711年には
法隆寺の五重塔、金剛力士像などが
完成されていたと推測されています。
その後も、法隆寺はたびたび火災に見舞われ
925年に西院伽藍のうち、大講堂と鐘桜が焼失。
現在の大講堂は、
火災から数十年が経った
990年のものと言われています。
江戸時代に入った頃には伽藍も傷んでいた為、豊臣秀頼が修復を行い、その後も徳川綱吉の生母である桂昌院が修復を行った記録が残っています。
1985年には昭和の大改修が行われ、
1993年「法隆寺地域の仏教建造物」として
ユネスコの世界遺産に登録されています。
法隆寺の見どころとは?観光前に要チェック!
法隆寺は約19万平米の広大な境内に125の建造物を有しています。
ここでは
法隆寺の見どころを
紹介していきます。
観光前に要チェックです!
中門【法隆寺の見どころ】
法隆寺の一番中心的な西院伽藍の
入り口正面に位置するのが中門です。
この法隆寺の中門は
飛鳥時代に造られた建造物のひとつで、
法隆寺の中でも、非常に貴重な存在です。
門の左右には711年に造られた
金剛力士像が安置されています。
五重塔【法隆寺の見どころ】
法隆寺の五重塔は
金堂と並んで、世界最古の木造建築の一棟です。
31.5mもの高さを誇るこの五重塔は
上へ向かうにつれて屋根が小さく、
安定感があるのが特徴的です。
また、世界最古の建造物でありながら
地震の揺れをやわらげる構造になっていて
現代のスカイツリーなどの建築物にも
この法隆寺建設の技法が用いられています。
まさに先人の知恵といえます。
金堂(本堂)【法隆寺の見どころ】
西院の中心に五重塔と並ぶのが金堂(本堂)です。
西院を構成する伽藍郡の中でも
最も最古の建築物で、国宝に指定されています。
堂内には釈迦三尊像や
四天王立像など、飛鳥仏が安置されています。
夢殿(ゆめどの)【法隆寺の見どころ】
夢殿(ゆめどの)とは
東院伽藍の中心に位置し、
奈良時代初期に造られた建物です。
法隆寺の東院伽藍は
聖徳太子の居住地であった
斑鳩宮跡につくられたもので
夢殿は聖徳太子の供養のために
建てられたものと言われています。
内部には秘仏である
救世観音像が納められています。
最後に
この記事では法隆寺の歴史、
観光での見どころについて
わかりやすく簡単に解説しました。
寺院の歴史に興味のある方や
法隆寺を観光する予定の方などにとって
この記事が少しでも参考になれば幸いです。