妊婦は鰻(うなぎ)を食べると危険?【妊娠中の食事(魚介類)の注意点】
「妊娠中にうなぎって食べても大丈夫?」
「妊婦がウナギを食べるデメリットって何かある?」
妊娠中に魚を食べてはいけない、と
よく聞きますが、それに関しては
お魚の種類によって判断が異なります。
この記事では
妊婦が鰻(うなぎ)を食べると危険なのか?
妊娠中に鰻を食べる時の注意点や
母体に安全な正しい食べ方についても
なるべくわかりやすく解説していきます。
目次
妊婦は鰻(うなぎ)を食べても大丈夫?
結論から言います。
妊婦さんは少量であれば
鰻(うなぎ)を食べてもOKです!
少量と記載した理由は、
鰻(うなぎ)に多く含まれる
ビタミンAを過剰摂取すると
妊婦さんに危険が及ぶからです。
うなぎやレバーなどの動物性食品に
主に含まれているビタミンAは、
妊婦が過剰摂取すると胎児の奇形などを
引き起こす危険があると言われています。
そのため、食品安全委員会では
妊娠初期のビタミンAの過剰摂取を
しないように注意喚起をしています。
ビタミンAの過剰摂取について
妊娠3か月以内または妊娠を希望する女性は、妊婦の推奨量を超えるような過剰摂取をしないよう注意喚起されています。
また妊婦さんは
ビタミンAのサプリメントなども
控えるようにする意識が大切です。
妊婦が食べても問題のない鰻(うなぎ)の量は?【妊娠中のうなぎの摂取量について】
それでは、妊娠中にうなぎを食べる際
どのくらい食べていいのでしょうか?
まず、厚生労働省で報告している
日本人の食事摂取基準を参考に
一日のビタミンAの摂取量を確認しましょう。
■18歳~29歳の妊婦さん
- 妊娠初期…650RAE
- 妊娠中期…650RAE
- 妊娠後期…730RAE
■30~49歳の妊婦さん
- 妊娠初期…700RAE
- 妊娠中期…700RAE
- 妊娠後期…780RAE
【1日にとるべき妊娠中のビタミンAの推奨量】
参考:日本人の食事摂取基準2020年最新版「ビタミン」(厚生労働省)
ビタミンAの単位はすこし特殊で、μgRAE(レチノール活性当量)で表されます。
レチノールは動物性食品から、β-カロテンなどのカロテノイドは主に植物性食品から摂取されます。
妊婦がうなぎのかば焼きを食べると危険?
うなぎのかば焼きには
100gあたり約1500RAEの
ビタミンAが含まれているとされています。
つまり、1枚約160gのうなぎを食べると
妊娠中のビタミンA推奨摂取量を超えてしまいます。
妊婦がうな丼を食べると危険?
毎日うな丼を食べることは危険ですが
たま~にうな丼を1杯食べる程度なら、
そこまで不安にならなくてもOKです。
それでも心配!という妊婦さんは、
最近だとカットサイズのうなぎなども
販売しているので、そういうものを
チェックしてみてはいかがでしょうか?
最後に
妊婦が鰻(うなぎ)を食べると危険なのか、
妊娠中にうなぎを食べる時の注意点や
母体に安全な正しい食べ方についても
なるべくわかりやすく解説していきました。
あなたのマタニティライフに少しでも役立てば嬉しいです!