妊婦がスモークサーモン(燻製サケ)を食べると危険?【妊娠中の食事(魚介類)の注意点】
「妊娠中にスモークサーモンは食べちゃダメ?」
「どうして妊婦は燻製サケを食べちゃダメなの?」
妊娠中は、食べ物などに制限がかかります。
スモークサーモンは食べても大丈夫でしょうか?
この記事では、妊婦がスモークサーモン
(燻製サケ)を食べると危険なのか?
妊娠中にスモークサーモンを食べる時の
注意点などについてもわかりやすく
簡単な言葉で解説していきます。
妊婦がスモークサーモン(燻製サケ)を食べても大丈夫?
スモークサーモンとは、塩漬けにした
鮭に燻製(くんせい)で風味をつけた食べ物です。
サラダやマリネ、お酒のおつまみなど…
最近はスモークサーモンを使った
様々な料理を見かける機会が増えました。
しかし!
妊娠中に燻製鮭を食べると
お腹の子ども害を及ぼす可能性があります。
そのため基本的に、妊婦さんは
スモークサーモン(燻製サケ)を
食べない方が良いと考えられています。
妊婦にスモークサーモンをオススメしない理由とは?
なぜ妊娠の期間中は
スモークサーモンを食べてはいけないのか?
その理由は食中毒の
危険性があるからです。
一般的なスモークサーモンは、
低温で燻製しただけなので
リステリア菌という細菌が
生息している可能性があるのです。
欧米では、ナチュラルチーズなどの乳製品、生ハムなどの食肉加工品、スモークサーモンなどの魚介類加工品、コールスローなどのサラダなどでリステリアによる集団食中毒が発生しています。
また、国内では、乳製品、食肉加工品や魚介類加工品などから、とても菌数は少ないですが、リステリアが検出されています。
冷蔵庫に長期保存され、加熱せずにそのまま食べられる食品は、原因となりえますので注意が必要です。
◆リステリア食中毒の主な原因食品例
- 生ハムなどの食肉加工品
- 未殺菌乳、ナチュラルチーズなどの乳製品(加熱をせずに製造されるもの)
- スモークサーモンなどの魚介類加工品
出典:リステリアによる食中毒(厚生労働省)
妊娠していない大人の場合だと
このリステリア菌に感染しても
気づかない程度の症状が多いです。
しかし、妊婦の場合だと
免疫力が低下していることもあり
感染リスクが20倍も高まります。
もしもリステリア菌に感染すると
流産や早産、死産を招く恐れがあります。
さらに赤ちゃんが髄膜炎や敗血症の
病気になってしまう危険もあるのです。
妊婦、高齢者や免疫機能が低下している方(抗がん剤治療中やHIVエイズの方など)は、少量のリステリアでも発症し、敗血症や髄膜炎など重篤な状態(リステリア症)になることがあり、海外では死亡例も確認されています。
特に、妊婦が感染すると、リステリアが胎盤や胎児へ感染し、流産や生まれた新生児に影響がでることがあります。
妊娠中には、加熱していない加工品を控えた方が安全です。
妊娠中は絶対にスモークサーモン(燻製サケ)を食べてはいけないの?
妊娠中にスモークサーモン(燻製サケ)を
どうしても食べたい!という妊婦さんもいるかもしれません。
もしくは妊娠中に燻製鮭をもらった
ということなどもあるかもしれません。
そんな時は、スモークサーモンを
しっかりと中まで加熱させて、
リステリア菌を死滅させればOKです。
ただしあまり新鮮でない
スモークサーモンの場合は、妊娠中に
加熱しても食べることはやめておきましょう。
最後に
この記事では、
妊婦さんがスモークサーモン
(燻製サケ)を食べると危険なのか?
妊娠中にスモークサーモンを食べる時の
注意点などについても解説していきました。
あなたのマタニティライフに少しでも役立てば幸いです!