心理学の知識は、本当に役に立つと思いますか?
中学生でもわかるように
なるべく難しい言葉を使わずに
心理学用語辞典(用語集)を作成しました。
ビジネスシーンだけでなく
子育てや恋愛でも効果を発揮する
実用的な心理テクニックが盛りだくさんです。
あなたもご存知の通り
心理学に100%はありません。
ただし、
様々な心理効果を複数組み合わせたり
応用的に活用することによって
その効果を100%に近づけることができます。
この心理学用語辞典では
ビジネス、恋愛、子育てなどで
特に効果が期待できる心理学用語について
簡単な言葉でわかりやすく解説していきます。
アフォーダンス理論
アフォーダンス理論とは
あなたが過去に体験したことと
特定の行動が結び付けられる心理効果のことです。
わかりやすい例を挙げます。
⇣
アフォーダンス理論とは?【心理学用語】
アフォーダンス理論とは?【心理学用語】
「文字が青色で、下線が入ったものは
クリックすればリンク先に移動する。」
あなたは過去の経験から、
このことを無意識的に理解しています。
上の2つのクリック率を比較した場合
下の青色のリンクの方が
クリック率は圧倒的に高くなるのです。
これは1つの例にすぎません。
信号の色などもそうです。
あなたが過去に体験したことと
特定の行動が結び付けられる例は
実は数え切れないくらいたくさんあります。
この、過去に体験したことと
特定の行動が結び付けられる効果が
アフォーダンス理論です。
アンダーマイニング効果
アンダーマイニング効果とは
自発的にやる気になっていることに対して
褒めすぎたりご褒美を与えてしまうと、
かえってモチベーションが低くなり
やる気を失ってしまう心理効果をいいます。
つまり、ただ褒めるだけでは
地雷をふむ可能性があるということです。
逆にこの心理効果を理解して
しっかりと褒めることができれば
子供の将来はもちろん、
あなたの周りの人の人生にも
良い影響を与えることができます。
アンダードッグ効果(負け犬効果)
アンダードッグ効果(負け犬効果)とは
立場が低い人や、
不利な状況に追い込まれている人などを
応援したくなる心理現象のことを指します。
あなたも経験ありませんか?
明らかに実力で劣っている選手が
何度も何度も立ちあがる姿に
心動かされて応援したくなったこと。
アンダードッグ効果は
スポーツの場面以外でも、
選挙や職場、学校などなど
様々な場面でその効果を発揮します。
アンカリング効果
アンカリング効果とは
最初に目に入った情報や数値が
その後の判断に影響を及ぼす心理効果のことです。
例えば
最初に50,000円という値段をみて
その後に1,980円という値段をみると安く感じます。
逆に
最初に980円という値段をみて
その後に1,980円という値段をみると高く感じます。
最初に目に入った価格や情報が
人間の判断基準に大きな影響を及ぼす効果、
これがアンカリング効果です。
ウィンザー効果
ウィンザー効果とは
直接的に伝えるのではなく
間接的に伝えることで説得力や
信用力が増す効果のことを指します。
例えば
昔あなたは何かの大会で
いい成績を残していた。
そのことを自分で誰かに伝えるよりも
自分以外の第三者が伝えた方が
説得力や信用力が圧倒的に増すのです。
あなたもそうですが
このことを感覚で理解している方は多いと思います。
しかしビジネスシーンなどで
意識して活用している人は多くありません。
自分で(直接的)伝えるのではなく
自分以外の第三者が(間接的)伝えることで
説得力や信用力が増す効果、
これがウィンザー効果です。
ヴェブレン効果
ヴェブレン効果とは
高額な商品や高額なサービスの方が、
それを手に入れたいという欲望が増す
心理効果のことです。
ブランド商品がわかりやすい例です。
「値段が高い=良質な商品やサービス」
という認識が生まれることで、
商品を欲しいと思う人が増えます。
おとり効果
おとり効果とは
明らかに選ばれない選択肢を紛れ込ませて
意思決定を変化させる効果のことです。
実は、ただ選択肢を増やすだけで、
相手の意思決定を変化させることができます。
カクテルパーティー効果
カクテルパーティー効果とは
自分に関係のあることだけを
無意識的に選択して聞き取ったり、
見たりする脳の働きを指します。
例えば
騒がしいパーティーの場でも
自分の噂をされたり
自分の名前を呼ばれたら
人は無意識的にその言葉に反応します。
名前に限らず、
自分の趣味や好きなことなど
自分と関係のあることだけは
無意識的に情報を取得しようとするのです。
このカクテルパーティー効果を理解し
うまく上手に利用することで
ビジネスはもちろん、様々な場面において
相手の反応率を大幅に上げることができます。
片面提示と両面提示
心理学では、
メリットだけを伝えることを
片面提示(一面提示)といいます。
反対に、メリットだけでなく
デメリットの部分も伝えることを
両面提示(二面提示)といいます。
この2つの取り扱いをマスターすることで
あなたは信用度を上げることができます。
反対に、使い方を間違えると
信用度が下がるので注意してください。
カリギュラ効果
カリギュラ効果とは
禁止されたことほどやりたくなる
心理効果のことです。
人間は何かを禁止されると
そのことがかえって頭から離れなくなり、
余計に魅力的に感じてしまうことがあります。
カリギュラ効果とは?【心理学用語】
↑このリンクは特別な人しかみてはいけません。
なぜなら効果が抜群だからです。
絶対にクリックしないでください。
どうでしょう。
一瞬、心が動きませんでしたか?笑
これがカリギュラ効果です。
気分一致効果
気分一致効果とは
ポジティブな気分のときには
良い情報に着目しやすくなり、
ネガティブな気分の悪いときには
悪い情報に着目しやすくなる効果です。
例えば
上司が誰かに怒っていたとします。
そのタイミングであなたが上司に話をかけると
悪いことをしてないあなたまで、
ネガティブな印象を抱かれることがあります。
逆に機嫌のいいときに話かけると
特に何もしてなくても
ポジティブな印象を抱かせることができます。
この気分一致効果は
無意識的に起こってしまう効果なので
是非意識して活用してみてください。
希少性の原理
希少性の原理とは
限定品などの希少性が高いものに、
価値を感じる心理効果のことです。
この希少性には
いろんな種類がありますが
特に心を動かす希少性は以下の2つです。
- 数量の希少性
- 時間の希少性
クレショフ効果
クレショフ効果とは
前後のつながりを無意識的に関連づけて
意味を解釈してしまう心理効果のことです。
わかりやすい例を出します。
↓
写真の女性は
どういう心境だと思いますか?
この写真だけでは
この女性の感情はわかりません。
では、これならどうでしょう?
⇣
なんとなく
悲しみの感情を想像しませんでしたか?
これならどうでしょう?
⇣
なんとなく
怒りの感情を想像しませんでしたか?
このように
前後のつながりを無意識的に関連づけて
意味を解釈してしまう心理効果、
これがクレショフ効果です。
コンコルド効果
コンコルド効果とは、
今までに投資した時間やお金、
労力などが無駄になることを避けるため、
損することが分かっていても
後には引けないと感じる心理効果のことです。
コンコルド効果は
ギャンブルなどがよく例として挙げられます。
ゴルディロックス効果
ゴルディロックス効果とは
選択肢が複数ある場合に
無難な選択肢を選びやすくなる
心理効果のことです。
人間は、選択肢が3つある場合には
程度が真ん中のものを選びやすくなります。
さらに具体的にいうと
価格の比率が「6:4:3」の場合には
「4」を選ぶ人の割合が多くなります。
例えばあなたは、
友達に誕生日プレゼントを買う際
選択肢が以下の3つしかない場合
どの価格の商品を買いますか?
- 6,000円
- 4,000円
- 3,000円
6000円はちょっと高いかな。
3,000円と4,000円はそこまで変わらない。
よし、無難に4,000円を選んでおくか。
人間はこのような無難な決断を
無意識的に行うことがよくあるのです。
この心理効果が
ゴルディロックス効果です。
ゴーレム効果
ゴーレム効果とは
期待をされていない子供は、
期待されている子供に比べて
成績などが下がってしまう心理効果のことです。
わかりやすく簡単にまとめると
ピグマリオン効果と正反対の効果です。
このゴーレム効果は
子育てをしている方にぜひ知ってほしい
教育の役に立つ心理学用語となります。
ザイオンス効果(単純接触効果)
ザイオンス効果(単純接触効果)とは
繰り返し接触をすることで
好意度や印象が高まるという心理効果のことです。
この心理効果は
マーケティングでもとても重要ですし
人間関係でもものすごく重要です。
昔は仲の良かった友達でも
ずーと会わないと好感度や印象が下がり
仲が薄れていくことはよく起こります。
あなたも、
経験があるのではないでしょうか。
逆に定期的に連絡をしたり会っていると、
その人のことを良く想うようになります。
つまり、恋愛でも役に立つ
とても重要な心理テクニックです。
シャルパンティエ効果
シャルパンティエ効果とは
同じ重さの物でも、イメージだけで
重い・軽いと判断してしまう心理効果のことです。
例えば、
1kgのわたがしと1kgの鉄、
どちらの方が重そうに感じますか?
重さは同じなのに、
なんとなく1kgの鉄の方が重そうに感じますよね。
このような心理的な錯覚を
シャルパンティエ効果といいます。
ストループ効果
ストループ効果とは
意味が違うことを同時にみると、
それを理解し反応するまで時間がかかる
心理現象のことです。
【ストループ効果例題】
下にある4つの「文字」を
左から順に声を出して読んでください。
黄 赤 黒 青
どうでしょう。
違和感を感じ、
反応の時間が少し遅れませんでしたか?
意味が違うことを同時にみると、
それを理解し反応するまでに
時間がかかってしまう心理現象、
これがストループ効果です。
スノッブ効果
スノッブ効果とは
多くの人がもっている商品などに対して
魅力を感じなくなる心理効果のことです。
スノッブ効果は
バンドワゴン効果とは
反対の心理効果となります。
スリーパー効果
スリーパー効果とは
信頼性の低い情報だったとしても
時間が経つにつれて情報の内容だけが記憶に残り
その情報を信用してしまう心理効果のことです。
情報源の信頼性が
忘れられてしまう(=眠ってしまう)
という意味から、スリーパー効果と名付けられました。
ダブルバインド
ダブルバインドとは
1度に2つ(ダブル)の選択肢を提示して
相手を拘束する(バインド)、交渉テクニックです。
ビジネス以外でも
恋愛でもその効果は絶大です。
例えば、
気になるあの子をデートに誘う時
「今度、ご飯食べにいきませんか?」
と普通に誘うよりも、
「今度ご飯に誘いたいんですけど、
土曜日か日曜日なら、どちらが都合いいですか?」
と2つの選択肢を提示して誘うことで
ダブルバインドの効果が発揮され、
デートに行ける確率は高くなります。
吊橋効果
吊橋効果とは
不安や恐怖を感じている時や
心拍数が上がっているに一緒にいる人に対して
恋愛感情を持ちやすくなる効果のことです。
人間の脳は
不安や恐怖などによって起こる興奮を、
脳が恋愛による興奮と錯覚してしまうことがあります。
吊橋効果を期待できる場面は
実は色々あります。
- お化け屋敷
- ジェットコースター
- ホラー映画
- サスペンス映画
- スポーツジム
- コンサート
- スポーツ観戦
- 落ちると危険な高い場所
注意点ですが
この吊橋理論の効果を得るためには、
お互いの信頼関係がある程度
出来上がっていることが前提になります。
なので1回目のデートで
この吊橋効果を活用することは
あまりお勧めしません。
ツァイガルニク効果
ツァイガルニク効果とは
成し遂げることができなかったことや
途中で中断していることに対して、
強い記憶や印象を持ってしまう心理効果のことです。
例えば、
テレビドラマがとてもわかりやすい例です。
いいところでCMに入ると
どうしても気になって
続きをみたくなりますよね。
この、途中で中断されているものを
気になってしまう心理効果が
ツァイガルニク効果です。
ディドロ効果
ディドロ効果とは
新しいモノをひとつ取り入れた際、
そのモノで統一させたいと感じる
人間の心理効果のことです。
例えば、
全部同じブランド商品を揃えている人は
ディドロ効果が働いていることが多いです。
高価、高品質なものを手に入れたとき、
その後も高い水準に合わせたくなる心理効果として
ディドロ効果が紹介されることが多いです。
しかし逆に、
すべて低価格な商品で揃えたくなる心理も
このディドロ効果が働いているといえます。
テンション・リダクション効果
テンション・リダクション効果とは
緊張状態がほどけた時、
無防備な状態になった時に、
注意力が低下し判断が鈍ってしまう
心理効果のことを指します。
ちなみに
テンション・リダクションとは
緊張状態が消滅して気が緩んでいる状態
のことを指します。
このテンション・リダクション効果は
マーケティングの際によく登場する心理効果です。
Amazonなどもよくこの効果を活用し
「ついで買い」を促し売上を上げています。
ドア・イン・ザ・フェイス
ドア・イン・ザ・フェイスとは
まず最初にあえて大きなお願いをして、
相手に断られた後に小さなお願いをすることで
要求を通りやすくする心理テクニックです。
認知的不協和理論
人間は、自分がとった行動と、
自分の考えとの間に矛盾が生じた時は
心の中でそのまま受け入れることはできません。
そしてそのとき、
自分の考えを変化させたり
無視したり、逃避したりすることで
この認知の不協和を解消しようとします。
認知的不協和理論は
基本的にこの心理効果を指します。
例えば、初めて会った人に
自分の秘密をすべて話してしまった時。
もしもその人の中で
「自分の秘密を知っている人=関係の深い人」
という認知があれば、
「初めて会った人」が「関係の深い人」へ、
いっきにランクアップすることがあります。
認知的不協和を感じたときに
人間はそれを解消しようとするのです。
この心理効果をしっかり理解し
応用することで様々な場面で役に立ちます。
ピグマリオン効果
ピグマリオン効果とは
人から期待されることで意欲が上がり、
期待に沿った結果を出すようになる
心理効果のことです。
特に子育て教育をする際に
ぜひ意識してほしい
とても重要な心理学用語となります。
ピーク・エンドの法則
過去の記憶において
ピーク(1番盛り上がった)時の記憶と
エンド(最後)時の記憶しか
ほとんど印象に残ることはありません。
この心理効果のことを
ピーク・エンドの法則といいます。
人によってピーク時が変化するため
ピーク時を完全に操作することは難しいですが
エンド(最後)時の記憶を操作することは簡単です。
マーケティングでも日常生活でも、
相手から受ける印象を大きく左右する
とても重要な心理効果の1つです。
ハロー効果(後光効果)
ハロー効果(後光効果)とは
ある対象を評価する際に、
その対象が持つ目立つ特徴に引きずられて、
他の特徴についての評価が歪められる
心理効果のことを指します。
例えば日本では、
英語をペラペラ話す日本人をみたとき
その目立つ特徴(英語スキル)に引きずられて
「この人は仕事ができる人だ。」と、
他の要素を考慮せずに評価してしまう人が多くいます。
バーナム効果
バーナム効果とは
誰にでも当てはまることを言われ、
それが自分だけに当てはまっていると
思い込んでしまう心理効果のことです。
例えば年齢や性別によって
誰もが経験する共通の悩みが複数存在します。
恋愛、仕事、健康、などなど。
年代によって悩みや興味の大きさが変わります。
つまり
相手の年代などの情報を把握し、
その悩みや興味をうまく突くことで
心を動かせる可能性が高くなる。
バーナム効果の活用法は
実は奥が深く、ものすごく幅広いです。
フレーミング効果を意識しながら
言葉を選ぶとさらに効果は増します。
占い師などもよく
このバーナム効果を使っています。
バンドワゴン効果(社会的証明の心理)
バンドワゴン効果とは
ある商品やサービスが
大勢多数の人が支持されている場合に、
そのある商品やサービスが
他の人にも選ばれて支持がさらに大きくなる
心理効果のことを指します。
ちなみにバンドワゴンとは、
パレードなどの行列の先頭を行く楽隊車のことを指します。
フレーミング効果
フレーミング効果とは
例え同じものだとしても
伝え方を変化させるだけで
受け手の受け取り方が変化する
心理効果のことです。
例えば
- 成功率は80%
- 失敗率は20%
この2つは同じことですが
伝え方を変化させているだけで
相手の受ける印象が変わっていきます。
さらに言葉の表現を変化させると
受ける印象はさらに大きく変化します。
- 失敗率は20%
- 10人中8人が成功!
どうでしょう?
物はいいようです。
この心理テクニックは
様々な場面で役に立つテクニックです。
ブーメラン効果
ブーメラン効果とは
人を説得するつもりが、
かえって相手の強い抵抗や反発を招いたり、
逆効果に働いてしまう心理効果のことを指します。
ブーメラン効果は
教育の場面でよく登場する心理学の用語です。
フット・イン・ザ・ドア・テクニック
フット・イン・ザ・ドア・テクニックとは
本命の要求を通すために、
まず簡単な要求からスタートし、
段階的に要求レベルを上げる心理テクニックです。
フット・イン・ザ・ドア・テクニックは
交渉などのビジネスシーンで
よく利用されている心理効果の1つです。
ただし、日常生活でも
活用できるシーンは無限にあります。
例えば、
デートに誘う際にも
いきなり誘うのではなく
最初に小さなお願いをきいてもらうことで
そのあとのお願いも通りやすくなります。
なぜ通りやすくなるかというと、
人間が本能的にもってる
一貫性の原理が働くからです。
プライミング効果
プライミング効果とは
先に与えられた刺激(プライマー)によって
後の刺激の処理が影響される心理効果のことです。
例えば、
果物(くだもの)の話をした後に
赤という言葉から何かを連想すると
「いちご」や「りんご」などが
連想されやすくなります。
また、
あらかじめ車の話をしておけば
同じ赤という言葉でも
「信号」や「スポーツカー」などが
連想されやすくなります。
この心理現象は行動にも影響します。
人間は、先に得た情報を元に
その情報に引っ張られた行動を
無意識的にとってしまう傾向があります。
この心理効果が、プライミング効果です。
プラシーボ効果(偽薬効果)
プラシーボ効果(偽薬効果)とは
薬そのものに効果や効能がなくても
投与された安心感や医師への信頼などの
心理作用によって症状が改善する心理効果のことです。
プラシーボとは「偽薬」の意味です。
他にもプラセボ効果とも呼ばれることがあります。
プロスペクト理論(損失回避の心理)
人間は得をすることよりも
損をしたくない気持ちの方が強くなる動物です。
プロスペクト理論は
この行動心理を表した理論です。
なので別名で
「損失回避の心理」
とも呼ばれています。
例えば、
- これを知ると、長生きすることができます。
- これを知らないと、早死にします。
この2つの選択肢がある場合、
下の選択肢の方が圧倒的に人の心を動かすことができます。
噴水効果とシャワー効果
噴水効果とは、
デパートなどで下層の施設を充実させ
噴水のように下から上へ客の流れを作り、
デパート全体の売り上げを増加させることです。
シャワー効果は
噴水効果と反対の流れです。
つまり、シャワー効果とは
デパートなどで上階の施設を充実させて
シャワーのように上から下へ客の流れを作り
デパート全体の売り上げを増加させることです。
噴水効果とシャワー効果は
大型ショッピング店のマーケティングで
よく例として登場します。
しかし実は
ネット上でもこの効果を
活用することが可能です。
この心理効果を理解し応用することで
集客力が増し見込み客の獲得につながります。
文脈効果
文脈効果とは
前後の刺激や環境によって
対象の知覚に影響を与える心理効果のことです。
例えば、ポップコーン。
普段はあまり食べない人でも、
映画館に行くと、
「ポップコーンを食べようかな」
という考えが浮かびますよね。
他にも、
全く同じケーキを
陶製の皿と銀のフォークなどの
高級な食器で提供するのと
紙皿とプラスチックのフォークなどの
普通の食器で提供するのでは、
ケーキに対する感じ方も異なってきますよね。
このように
周囲の状況や環境によって
意味合いなどが変化する心理効果を
文脈効果といいます。
ベビーフェイス効果
人は赤ちゃんの顔を見ると
「可愛い」「守ってあげたい」
などという感情を抱き、
警戒心がゆるむ心理があります。
そして赤ちゃんでなくても
「赤ちゃんのような顔をしている人」や
「赤ちゃんのような特徴をしたもの」にも
同じ心理が働くことがあります。
このように
赤ちゃんはもちろん、
赤ちゃんではないとしても
それを赤ちゃんのように認識して
警戒心がゆるむ心理をベビーフェイス効果といいます。
保有効果
保有効果とは
自分が所有するものに高い価値を感じて、
手放したくないと感じる心理効果のことです。
マッチングリスク意識
マッチングリスク意識とは
商品を購入する際に、
「自分に合わなかったらどうしよう」と
不安になる心理現象をいいます。
レッテル効果
レッテル効果とは
レッテルを貼られたその本人が
貼られたレッテルのとおりに行動するようになる
心理効果のことを指します。
仕事、友達などの人間関係において
とても有効な心理テクニックです。
また、子育て教育においても
レッテル効果の効き目は凄まじいです。
子育てに苦しんでいる方は
ぜひ活用してみてください。
ロー・ボール・テクニック
ロー・ボール・テクニックは
悪用厳禁な心理テクニックです。
簡単に説明すると
まず良い条件だけを相手に提示し、
承諾をもらいます。
承諾を得た後から、
都合の悪い条件を付けくわえたり、
良い条件の一部を取り除くなどする交渉術です。
人間が本能的にもつ、
一貫性の原理を活用した
心理テクニックといえます。
ロー・ボール・テクニック
(low-ball technique)の名前の由来は、
キャッチボールをするときに
「最初に低くて捕りやすいボールを投げれば、
徐々に高くて捕りにくいボールでも受けてしまう」
という描写からきています。
心理学用語一覧まとめ
- アフォーダンス理論
- アンダーマイニング効果
- アンダードッグ効果
- アンカリング効果
- ウィンザー効果
- ヴェブレン効果
- おとり効果
- カクテルパーティー効果
- 片面提示
- 両面提示
- カリギュラ効果
- 気分一致効果
- 希少性の原理
- クレショフ効果
- コンコルド効果
- ゴルディロックス効果
- ゴーレム効果
- ザイオンス効果
- シャルパンティエ効果
- ストループ効果
- スノッブ効果
- スリーパー効果
- ダブルバインド
- 吊橋効果
- ツァイガルニク効果
- ディドロ効果
- テンション・リダクション効果
- ドア・イン・ザ・フェイス
- 認知的不協和理論
- ピグマリオン効果
- ピーク・エンドの法則
- ハロー効果
- バーナム効果
- バンドワゴン効果
- フレーミング効果
- ブーメラン効果
- フット・イン・ザ・ドア
- プライミング効果
- プラシーボ効果
- プロスペクト理論
- 噴水効果
- シャワー効果
- 文脈効果
- ベビーフェイス効果
- 保有効果
- マッチングリスク意識
- レッテル効果
- ロー・ボール・テクニック
最後に
なるべく難しい言葉を使わずに
心理学用語辞典(用語集)を作成しました。
マーケティングだけでなく
恋愛や子育てなど、日常生活でも活用できる
わかりやすい心理学用語について
その効果を中心にまとめています。
P.S
ここまでみてくれているあなたなら
すでに理解している可能性が高いですが
心理学用語の意味をただ知っているだけでは
人のハートを動かすことはできません。
練習や実践を繰り返し、
多くの経験、多くの反省することで
そのテクニックに磨きがかかり
応用もできるようになります。
この心理学用語辞典が、これからのあなたの人生にとって、少しでもプラスになるきっかけになれば幸いです❤