上杉謙信は軍神と呼ばれるほど戦上手な戦国武将として有名です。
そんな上杉謙信が祀られている
「上杉神社」はご存知ですか?
この記事では
上杉謙信を祀る「上杉神社」の
歴史や見どころをわかりやすく簡単に紹介します。
上杉謙信を祀る「上杉神社」とは?
上杉神社(うえすぎじんじゃ)は、
山形県米沢市にある神社です。
米沢は、江戸時代の長い間を
上杉家が治めていた地である為、
今でも上杉家ゆかりの史跡が多く残ります。
上杉謙信の命日である4月29日には
「上杉まつり」が行われています。
上杉神社の歴史をわかりやすく簡単に
上杉謙信が1578年(天正6年)、
越後城春日山城で急死した際に
遺体が城内の不識庵に仏式にて祀られます。
※祀る(まつる)の意味:儀式をととのえて神仏・精霊をなぐさめ、崇めること
元々、上杉家が米沢にやって来たのは、越後に加えて会津・米沢を治めることになった1597年からで、直江兼続が米沢城の初代城主となります。
しかし、上杉家を継いだ上杉景勝が1601年に米沢のみに減封されたことに合わせて、上杉景勝が米沢城の城主に。
それに伴って、上杉謙信の祠堂も米沢へ移されたのです。
明治時代になってから、
神仏分離令・廃城令などの政策によって
上杉謙信の遺骸は米沢城から廟所に移され、
霊魂を神仏で祀る「上杉神社」が建立されました。
しかし1919年(大正8年)の大火で境内は全焼。
現存する上杉神社は1923年に、
明治神宮や平安神宮の設計者として知られる
米沢出身の伊東忠太氏によって再建されたものです。
上杉神社の見どころとは?観光前に要チェック!
- 上杉神社の稽照殿(けいしょうでん)
- 上杉神社の境内社「松岬神社」
上杉神社の稽照殿(けいしょうでん)
上杉神社の境内にある
「稽照殿(けいしょうでん)」は、
上杉神社の宝物殿として建てられました。
建物内は2フロアになっていて、その中に
刀や絵画、書籍など国の文化財を含めた
上杉謙信の遺品を中心に数百点が収蔵。
多数の重要文化財が保管されています。
特に上杉謙信や上杉景勝が所用していた
甲冑兜や刀など、本人が使っていたとされる
本物を見ることができ、歴史ファンは必見です。
また上杉家の家宝だけではなく、兜の前立の
「愛」という文字を用いた直江兼続の甲冑なども
展示されていて、観光客の注目を集めています。
上杉神社の境内社「松岬神社」
松岬神社(まつがさきじんじゃ)は、
松が岬公園(米沢城址)に位置する
上杉神社の境内社です。
明治35年に上杉神社に上杉謙信と共に
祀られていた上杉鷹山が松岬神社に分祀されました。
こちらには以下の人物が祀られています。
- 上杉鷹山(うえすぎ ようざん)
- 上杉景勝(うえすぎ かげかつ)
- 直江兼続(なおえ かねつぐ)
- 細井平洲(ほそい へいしゅう)
- 竹俣当綱(たけのまた まさつな)
- 莅戸善政(のぞき よしまさ)
上杉鷹山(治憲)は米沢藩9代藩主で、領地返上寸前の米沢を救った江戸時代屈指の名君として知られています。
最後に
この記事では、上杉謙信を祀る「上杉神社」の歴史や見どころをわかりやすく簡単に紹介しました。