お辞儀の語源は「時宜(じぎ)」です。
※時宜(じぎ)とは、物事を行うのにちょうどいい時期という意味
文法的な詳しく解説すると
お辞儀の「お」は接頭語で
お辞儀の「辞儀」の語源が「時宜」です。
目次
「お辞儀」の語源の由来
お辞儀の語源は「時宜(じぎ)」です。
※時宜(じぎ)とは、物事を行うのにちょうどいい時期という意味
時宜(じぎ)という言葉が
時代とともに変化したことが
お辞儀の言葉の由来となります。
時宜という言葉は平安時代から使われ
当時は本来の意味で使われていましたが
鎌倉時代や室町時代では様々な意味で
この時宜という言葉が使用されました。
具体的な意味の変化の流れを解説すると
まず「ちょうどいい時期」という意味から
時間に関する意味がだんだんうすれていき
物事が成立するのにちょうどいい状況や
事態、といった意味に変わり始めました。
その後さらに時宜の意味は変化し
「状況に対する気持ちや考え方」や
「状況を見極めて対処すること」など
状況に対する思考や行動の意味に変化。
そういった意味の変化の流れを経て
時宜の意味は他人への配慮や心配りとなり
安土桃山時代頃から挨拶の意味になりました。
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時宜が挨拶の意味になったことについては
歴史の資料などが根拠として挙げられます。
日葡辞書(につぼじしょ)には「挨拶・お辞儀、または礼儀」と記載。
甲陽軍鑑(こうようぐんかん)には「人の時宜するに、此方より時宜せざるは大非儀にて候ふ」と記載されています。
挨拶をするときに頭を下げる動作を
お辞儀というように限定されたのは
江戸時代の後期からだとされています。
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