あなたは
黒毛和種という牛を知っていますか?
実は日本の肉牛の大半は
この黒毛和種なんです。
この記事では
黒毛和種(くろげわしゅ)とは何か
黒毛和牛との違いも解説していきます。
黒毛和種(くろげわしゅ)とは?
黒毛和種(くろげわしゅ)とは、
和牛の一種であり、全国の和牛の
約98%が、この黒毛和種です。
黒毛ですが、
毛先は少し褐色を帯びています。
中国地方で古くから飼われていた
在来種に外国の品種を掛け合わせ改良し、
当時は農耕用や食肉の兼用種でした。
しかし、第二次世界大戦後は
良質な肉用として、改良されました。
中国地方や九州地方で
多く飼育されています。
黒毛和種と黒毛和牛は、何が違うの?
黒毛和種(くろげわしゅ)と
黒毛和牛は何が違うのでしょうか?
実は
違いはなく、どちらも同じ牛を指します。
一般的によく耳にするのは
「黒毛和牛」の方ですが、
公正競争規約では「黒毛和種」といいます。
ただし、
「黒毛和牛」と「黒毛牛」は違います。
「黒毛牛」は、
黒毛和牛と外来種(ホルスタインなど)を
掛け合わせた「交雑牛」なんです。
少し紛らわしいですが、
普段の生活で違いが分からないと
困ることはあまりないかもしれません。
黒毛和種(くろげわしゅ)の特徴
黒毛和種(くろげわしゅ)には
以下のような特徴があります。
- 上等な霜降り(サシがきれい)
- 肉質が優れた遺伝
- 肉の融点が低い
- 水分が少なく弾力ある触感
- 甘みのある脂肪
黒毛和種の特徴として
特に「サシ」の部分が挙げられます。
サシとは、霜降り肉のような
まばらに点在している脂肪分の俗称です。
牛肉の中でも
黒毛和種にはとてもきれいな
サシが入っているのです。
そして黒毛和種は、肉牛として
最高の遺伝的脂質を持っています。
サシの入り方が良好で、上等な肉質である
種牛の遺伝子を受け継いでいます。
そのため、黒毛和種は
遺伝的に脂身がつきやすく
きれいなサシが入りやすい特徴を持っています。
また、黒毛和種は
肉自体の融点が低いです。
融点とは、
熱を加えたときに溶ける温度です。
融点が低い黒毛和種は、
口の中に入れると
他の肉よりも口の中で
とろけやすくなります。
ブランド牛も黒毛和種(くろげわしゅ)
有名な「ブランド牛」も、ほとんどが
この黒毛和種(くろげわしゅ)で
次のようなものがあります。
どのブランド牛も、
一度は耳にしたことが
あるのではないでしょうか。
キメが細かくまろやかで、
ピンクと白の美しいマーブルな肉質をもつ
黒毛和種は、海外からも注目されています。
まとめ
この記事では
黒毛和種(くろげわしゅ)って何か
黒毛和牛との違いも解説しました。