西本願寺(にしほんがんじ)は
京都市下京区にあるお寺です。
正式名称は「龍谷山本願寺」で
通称「西本願寺」や、
京都市民からは「お西さん」の
愛称でも親しまれています。
この記事では
西本願寺の歴史だけでなく
観光での見どころについて
分かりやすく簡単な言葉で解説していきます。
西本願寺の歴史について
西本願寺は、
浄土真宗本願寺派の本山です。
1263年、
親鸞(しんらん)が90歳で亡くなると
大谷に石を建て、遺骨を納めますが、
当時建てられた墓所は簡素でした。
10年後の1272年、
親鸞の末娘の覚信尼(かくしんに)や
東国の門弟達は、大谷の西、
吉水の北にある地に六角の廟堂を建てます。
ここに親鸞聖人の遺骨を移し、
「大谷廟堂」となります。
元亨元年(1321年)、
覚如が最後を寺院化を試み
「本願寺」と称することに成功。
さらに親鸞聖人の神仏の横に
阿弥陀仏像を堂内に安置し、
第7代の存如上人のときに
御影堂と阿弥陀堂の両面に別置されます。
1591年、
豊臣秀吉により寺地の寄進を受け、
大阪天満から現在の堀川六条に寺基を移転します。
廟堂は江戸時代初期に
東山五条坂に移り現在の
「大谷廟堂」となっています。
1602年、徳川家康から、
豊臣秀吉の命により本願寺の寺内で
隠居所を設けて北方に隠居させられていた
教如へ烏丸七条に寺領が寄進され、
本願寺が正式に西(本願寺派)と東(大谷派)に分立します。
東本願寺に相対して、
本願寺は「西本願寺」と呼ばれるようになり
幕末期には新選組の本拠地ともなっています。
1973年には、親鸞聖人生誕800年・
立教開宗750年慶讃法要が執行されています。
西本願寺の見どころとは?観光前に要チェック!
ここでは
西本願寺の見どころを
紹介していきます。
観光前に要チェックです!
大谷廟堂【西本願寺の見どころ】
大谷廟堂(おおたにほんびょう)は、
宗祖の親鸞聖人や、歴代宗主の墓所となっています。
親鸞聖人については
1263年1月16日(弘長2年11月28日)に
90歳でこの世を去り、現在の本廟の
「御荼毘所」で火葬がされました。
そして親鸞聖人の遺骨は
鳥辺野北辺の 「大谷」 に納められたのです。
この大谷廟堂には
毎日全国各地から大勢の参拝客が訪れます。
国宝「鏡御影(親鸞聖人影像)」【西本願寺の見どころ】
鏡御影(親鸞聖人影像)は
親鸞聖人を墨線のみで描いている
鎌倉時代の似絵の最高傑作として有名です。
国宝に指定されています。
この鏡御影(親鸞聖人影像)は
似絵の大成者である藤原信実の子専阿弥陀仏です。
最後に
この記事では、西本願寺の歴史や
観光での見どころについて
なるべく分かりやすく解説しました。
寺の歴史に興味のある方や
これから西本願寺を
観光する予定の方などにとって
この記事が少しでも参考になれば幸いです。