妊婦が空腹感に襲われる理由と対応策
「妊娠してから空腹感に襲われます…。」
「妊婦は空腹を感じたら食べてもいいの?」
妊娠初期や、つわりが治まった頃に
空腹感に襲われて食欲が旺盛になる
妊婦さんは少なくありません。
この記事では
妊婦さんが空腹感に襲われるのは何故?
妊娠中に空腹感に襲われた時の対応策についても
なるべくわかりやすく解説していきたいと思います。
目次
妊婦が空腹感に襲われるのは何故?
妊娠中の空腹感は、人によって
その差や時期は異なってきます。
実は、つわりが起こる原因は
未だにはっきりとは解明されていないんです。
現在、妊婦さんが空腹感に襲われるとして
考えられている理由を、いくつか紹介します。
- ホルモンバランスの変化
- 血糖値による原因
これらの原因について、
次で簡単に解説していきます。
ホルモンバランスの変化【妊婦が空腹感に襲われる理由】
妊婦が空腹感に襲われる理由として
考えられている大きな原因は
ホルモンバランスの変化によるものです。
妊娠するとHCGホルモンが多く分泌されたり
黄体ホルモンの分泌が促されたりします。
妊娠すると体内で急激にホルモンバランスが
変化して、自律神経やその他、内臓機能などにも
変化があらわれると考えられています。
血糖値による原因【妊婦が空腹感に襲われる理由】
妊婦が空腹感に襲われるもう一つの
理由は、血糖値が下がることが考えられます。
妊娠すると、お腹の赤ちゃんを優先に
栄養が運ばれるため、妊婦さんの身体は
栄養不足になりがちで、血糖値が下がりやすいのです。
また妊婦さんの身体の中で
インシュリンの分泌量が増加する
ことも確認されています。
インシュリンが出過ぎると、低血糖状態となり
エネルギー効率が悪くなって内臓機能が低下します。
そのため体が血糖値を上げるために
空腹感といった形で栄養を欲しいサインを出すそうです。
妊婦が空腹感に襲われた時の対応策
ここでは
日々空腹感に襲われて悩んでいる妊婦さんへ
いくつかの対応策を紹介していきたいと思います。
- 野菜をたくさん食べる
- 小魚やナッツでミネラル摂取
- バナナなど果物でお腹を満たす
- こんにゃくや春雨、寒天で低カロリー
- 食事の量を減らして回数を増やす
- パンよりもおにぎり
- 食前に野菜を食べる
- よく噛んで食べる
空腹感を満たすためといって、
本能のまま食べたいものだけを食べ続けると
栄養不足になったり、体重の増加につながります。
つわりで食べられるものが
限られている場合を除き、可能であれば
カロリーの高いパンよりも腹持ちの良い
ご飯を食べるなど工夫しましょう。
また、一日3食にこだわらずに
4~5回に食事回数を増やして
その分一回の食事量を減らす方法もオススメです。
【妊娠中の1日のエネルギー(カロリー)の基準値】
妊婦の推定エネルギー必要量は、妊婦の推定エネルギー必要量(kcal/日)=妊娠前の推定エネルギー必要量(kcal/日)+妊婦のエネルギー付加量(kcal/日)として求められる。
■18~29(歳)【1日のカロリー摂取基準】
- 妊娠初期:2,050kcal(2,000+50)
- 妊娠中期:2,250kcal(2,000+250)
- 妊娠後期:2,450kcal(2,000+450)
■30~49(歳)【1日のカロリー摂取基準】
- 妊娠初期:2,100kcal(2,050+50)
- 妊娠中期:2,300kcal(2,050+250)
- 妊娠後期:2,500kcal(2,050+450)
※自宅にいてほとんど外出しない方については
これよりもカロリーの基準値が少なめになります。
最後に
妊婦さんが空腹感に襲われるのは何故なのか
妊娠中に空腹感に襲われた時の対応策についても
なるべくわかりやすく簡単に解説していきました。
妊娠中は食べものにも過敏になりがちですが
ストレスを抱えると、かえって体に良くありません。
無理をしないでできる範囲で食べる物や
量を調節して、心身共に健康状態を保ちたいですね。
あなたのマタニティライフに少しでも役立てば嬉しいです!