妊婦がきな粉を食べると危険？【妊娠中の食事の注意点】
「妊娠中にきなこを食べても大丈夫？」
「妊婦がきな粉を食べるデメリットって何かある？」
たくさんの調理方法がある
”黄な粉(きなこ)”は、妊娠中に食べても
体に悪い影響などはないのでしょうか？
この記事では
妊婦がきなこを食べると危険なのか？
妊娠中にきなこを食べる時の注意点や
母体に安全な正しい食べ方などについても
なるべく簡単にわかりやすく解説していきます。
妊婦がきな粉を食べても大丈夫？
結論から言います。
妊婦さんはきなこを食べてOKです！
黄粉(きなこ)とは、大豆を炒って
粉状にしたもので、一般的には
餅や団子につけて食べます。
つまり「畑の肉」とも呼ばれる
大豆の栄養がそのまま含まれているのです。
妊娠中にきな粉を食べたとしても
基本的にまったくデメリットはありません。
むしろきな粉には、妊婦さんに
嬉しい栄養素が含まれています。
妊娠中、特に必要とされている
葉酸という栄養素があります。
【妊娠中の葉酸の食事摂取基準】
| 葉酸 | 18～29(歳) | 30～49(歳) |
| 妊娠初期 | 640㎍(240+400) | 640㎍(240+400) |
| 妊娠中期 | 480㎍(240+240) | 480㎍(240+240) |
| 妊娠後期 | 480㎍(240+240) | 480㎍(240+240) |
※妊娠初期(〜13週６日)、妊娠中期(14週０日〜27週６日)、妊娠後期(28週０日〜)
参考：日本人の食事摂取基準2020年最新版「ビタミン」(厚生労働省)
実はきなこは葉酸の含有量が高く、
豆類でトップクラスを誇ります。
最近ではダイエット効果もあるとして
注目を浴びているキナコ。
寒天や牛乳に振りかけて摂取するなど
色々な方法で紹介されています。
妊婦がきな粉を食べる時の注意点
妊婦がきなこを食べる時に注意すべきことは
大豆イソフラボンの過剰摂取です。
1度にたくさんの黄な粉を食べたり
他のサプリメントと併用したりすると
大豆イソフラボンを過剰摂取してしまうリスクが高まります。
栄養豊富なきな粉ですが、
食べ過ぎや、大豆イソフラボンの
サプリメントとの併用は控えましょう。
妊娠中の妊婦さんの体の中では
胎児の成長や母体をサポートするために、
卵胞ホルモンと黄体ホルモンという
２つのホルモンが重要な役割を果たしています。
大豆イソフラボンは、
卵胞ホルモンと構造が似ていることから、
大豆イソフラボンを過剰に摂取すると、
卵胞ホルモンの量だけが増加してしまいます。
そうなると卵胞ホルモンの働きだけが強くなり
ホルモンバランスが崩れてしまいます。
その結果、胎児の発育に悪影響を与える
可能性があると言われているのです。
妊婦についてはどのくらいの大豆イソフラボンの摂取であれば胎児に影響がないのか、現時点では科学的に明らかになっていません。
そのため、子どもや妊婦が、日常の食生活で食べている「伝統的な大豆食品」に加えて、特定保健用食品などにより、日常的な食生活に上乗せして大豆イソフラボンを摂取することは、推奨されていません。
そのため、厚生労働省では
日常生活での大豆の摂取に加えて
大豆イソフラボンのサプリメントとの
併用は控えるようにと説明しています。
最後に
妊婦がきなこを食べると危険なのか、
妊娠中にきな粉を食べる時の注意点や
母体に安全な正しい食べ方などについても
なるべくわかりやすく解説していきました。
栄養満点な黄な粉は、妊娠中にも
牛乳や寒天(かんてん)などに振りかけて
毎日少しずつ摂取することが望ましいです♪
あなたのマタニティライフに少しでも役立てば嬉しいです！
