妊婦が牛肉(ぎゅうにく)を食べると危険?【妊娠中の牛肉の注意点🐮】
「妊娠中にぎゅう肉を食べても大丈夫?」
「妊婦が牛肉を食べるデメリットって何かある?」
煮ても良し、焼いても良しな
”牛肉(ぎゅうにく)”は、妊娠中に食べても
母体に悪い影響などはないのでしょうか?
この記事では
妊婦が牛肉を食べると危険なのか?
妊娠中に牛肉を食べる時の注意点や
母体に安全な正しい食べ方についても
なるべくわかりやすく解説していきます。
妊婦が牛肉を食べても大丈夫?
結論から言います。
妊婦さんは牛肉を食べてOKです!
牛肉には、妊娠中に必要な栄養素が多く含まれています。
※特に以下のような栄養素が、牛肉には多めに含まれています。
牛肉のビタミンの種類の中では特に
ビタミンB12が豊富に含まれるので
貧血を予防する効果を期待できます。
栄養素から判断すると牛肉は
妊婦さんと相性がよさそうですが
実は妊娠中に牛肉を食べる時には、
知らないと危険な注意点もあります。
↓
妊婦が牛肉を食べる時の注意点
妊婦が牛肉を食べる時の注意点は、大きく分けて2つあります。
- ビタミンAの過剰摂取
- 食中毒の危険性
これらの注意点について
以下で解説していきます。
ビタミンAの過剰摂取【妊娠中に牛肉を食べる時の注意点】
妊娠中には、食べる牛肉の部位に注意しないといけません。
特に注意するのは、牛レバーです。
牛レバーには、ビタミンAが豊富に含まれています。
ビタミンAは疲労回復効果があるのですが
妊婦さんがこのビタミンAを摂りすぎると、
赤ちゃんの先天性異常や奇形を引き起こすリスクがあるのです。
妊娠中は、牛レバーの食べ過ぎに十分注意しましょう。
【1日にとるべき妊娠中のビタミンAの推奨量】
参考:日本人の食事摂取基準2020年最新版「ビタミン」(厚生労働省)
ビタミンAの単位はすこし特殊で、μgRAE(レチノール活性当量)で表されます。
レチノールは動物性食品から、β-カロテンなどのカロテノイドは主に植物性食品から摂取されます。
食中毒の危険性【妊娠中に牛肉を食べる時の注意点】
妊娠中に牛肉を食べる時には、
きちんと加熱して食べることが大切です。
生肉や、レアのお肉を食べるのは
やめておいた方がいいでしょう。
加熱が十分にされていない牛肉を食べてはいけない理由は、トキソプラズマと呼ばれる寄生虫が原因で起こる感染症を引き起こす可能性があるからです。
トキソプラズマの感染源
レアステーキ、ユッケ、馬刺し、鶏刺し、生ハム、サラミ、生乳なども感染源になり得ます。また肉を切った包丁やまな板で生野菜を調理する事にも感染の危険性があります。
出典:妊婦さんおよび妊娠を希望されている方へ(国立感染症研究所)
妊婦さんがトキソプラズマに感染すると
胎盤を通じてお腹の赤ちゃんも感染します。
これは先天性トキソプラズマ症と呼び、
死産のリスクや、赤ちゃんに脳性麻痺や
視力障害などが出る恐れがあるのです。
妊娠中の女性がトキソプラズマに初感染した場合、トキソプラズマが胎盤を通過して胎児に垂直感染する可能性がある。胎児への感染率は妊娠末期になるほど上がるが、胎内感染が起こった場合の重症度は妊娠初期ほど高い。
引用:トキソプラズマ症とは「先天性トキソプラズマ症」(国立感染症研究所)
厚生労働省では、妊婦さんは肉を調理する際に
中心部まで十分に加熱するように促しています。
妊婦もしくはその可能性のある方は、肉の生食は控えるとともに、肉を調理する際には、中心部まで十分に加熱することやまな板を肉用とその他用に分けるなどの対応が必要である。
出典:トキソプラズマ症とは(国立感染症研究所)
※国立感染症研究所は厚生労働省の機関です。
妊娠中に牛肉を調理する際には、
中までしっかりと火を通しましょう。
最後に
妊婦が牛肉を食べると危険なのか、
妊娠中に牛肉を食べる時の注意点や
母体に安全な正しい食べ方についても
なるべくわかりやすく解説していきました。
妊娠中は、お腹の赤ちゃんのために
たくさんの栄養を摂りたいけど、
感染症のリスクもあるので、気を付けたいですよね。
あなたのマタニティライフに少しでも役立てば嬉しいです!