妙心寺(みょうしんじ)とは
京都市右京区花園にあるお寺です。
国宝の梵鐘など数多くの文化財があり
京都市民からは西の御所と呼ばれ親しまれています。
この記事では
妙心寺の歴史だけでなく
観光での見どころについて
わかりやすく解説していきます。
妙心寺の歴史について
京都市右京区には
「花園」という地があります。
昔、この地域には公卿の邸があって
お花畑があったことからその名が
つけられたと言われています。
そして妙心寺の歴史は
鎌倉時代にまで遡ります。
平安京の北西部に位置したこの花園は
第95代花園天皇は、天皇の位を
後醍醐天皇に譲位して、上皇となります。
その際に離宮萩原殿、別名花園御所を構えて
1335年に出家して法皇となって
花園御所を禅寺に改めることを発願するのです。
妙心寺は1337年に花園天皇が
関山慧玄(かんざんえげん)を開山として
離宮を禅寺としたのが起源とされています。
本尊は釈迦如来です。
1399年の応仁の乱によって寺領を
没収され、南禅寺に合併されます。
しかし、のちに日峰宗舜(にっぽうそうしゅん)が
再び復興させた為、日峰は
妙心寺中興の祖とされています。
そして安土桃山時代に入ると
豊臣秀吉から特別な保護を受けて復旧します。
江戸時代にはさらに栄えて、
臨済第一の勢力となります。
明治時代には各地で廃仏毀釈が起こり、
妙心寺もその影響を受けますが、
妙心寺の運営体制の基礎も出来上がって
妙心寺専門道場が設けられたり、
現在の花園大学や花園高等学校となる般若林が開設されました。
妙心寺の見どころとは?観光前に要チェック!
ここでは
妙心寺の見どころを
紹介していきます。
梵鐘【妙心寺の見どころ】
妙心寺の法堂にある梵鐘(ぼんしょう)は
国宝に指定されています。
この梵鐘には
”戊戌年四月十三日壬寅収”と刻まれていて
文武天皇の698年という時代にあたる銘文があって
日本最古の梵鐘とされています。
有名な「徒然草」でも、
この梵鐘について書かれています。
法堂【妙心寺の見どころ】
妙心寺の法堂(はっとう)は
1656年に建てられた
一重裳階(もこし)付きの一重母屋造りで
重要文化財に指定されています。
法堂は中央に須弥壇があって、
住職が法を説いたり、法要を行います。
内部の鏡天井には絵師である
狩野探幽(かのうたんゆう)の雲竜図が描かれています。
最後に
この記事では妙心寺の歴史、
観光での見どころについて
なるべく分かりやすく解説しました。
寺の歴史に興味のある方や
これから妙心寺を観光する予定の方などにとって、この記事が少しでも参考になれば幸いです。