「お辞儀」の語源や由来は何?

お辞儀の語源は「時宜(じぎ)」です。

※時宜(じぎ)とは、物事を行うのにちょうどいい時期という意味

 

文法的な詳しく解説すると
お辞儀の「お」は接頭語で
お辞儀の「辞儀」の語源が「時宜」です。

目次

「お辞儀」の語源の由来

お辞儀の語源は「時宜(じぎ)」です。

※時宜(じぎ)とは、物事を行うのにちょうどいい時期という意味

 

時宜(じぎ)という言葉が
時代とともに変化したことが
お辞儀の言葉の由来となります。

 

時宜という言葉は平安時代から使われ
当時は本来の意味で使われていましたが
鎌倉時代室町時代では様々な意味で
この時宜という言葉が使用されました。

具体的な意味の変化の流れを解説すると
まず「ちょうどいい時期」という意味から
時間に関する意味がだんだんうすれていき
物事が成立するのにちょうどいい状況や
事態、といった意味に変わり始めました。

その後さらに時宜の意味は変化し
「状況に対する気持ちや考え方」や
「状況を見極めて対処すること」など
状況に対する思考や行動の意味に変化。

そういった意味の変化の流れを経て
時宜の意味は他人への配慮や心配りとなり
安土桃山時代頃から挨拶の意味になりました。

あわせて読みたい
安土桃山時代 (1573年から1603年まで) とは?どんな時代だった?【重要人物の最期(死因)も公開】   天下統一をかけた戦いが頻繁におきた 室町時代の後半から安土桃山時代は 戦国時代と呼ばれることも多いです。 あの織田信長や徳川家康、 豊臣秀吉や明智光秀など...

 

時宜が挨拶の意味になったことについては
歴史の資料などが根拠として挙げられます。

日葡辞書(につぼじしょ)には「挨拶・お辞儀、または礼儀」と記載。

日葡辞書―邦訳 (1980年)

 

甲陽軍鑑(こうようぐんかん)には「人の時宜するに、此方より時宜せざるは大非儀にて候ふ」と記載されています。

甲陽軍鑑 (ちくま学芸文庫)

 

 

挨拶をするときに頭を下げる動作を
お辞儀というように限定されたのは
江戸時代の後期からだとされています。

あわせて読みたい
「ありがとう」の語源や由来は何? 「ありがとう」の語源は形容詞の「有り難し」です。   形容詞の「有り難し」の連用形である 「ありがたく」の「く」が「う」に変わり 「ありがとう」という言葉が...

 

あわせて読みたい
江戸時代 (1603年から1868年まで)とは?どんな時代だった?【重要人物の最期(死因)も公開中】 江戸時代はどんな時代だったのか? 江戸時代の歴史について わかりやすく簡単に解説します。 ※重要人物の最期なども年表にまとめました。 江戸時代とは?どんな時代だっ...
あわせて読みたい
安土桃山時代 (1573年から1603年まで) とは?どんな時代だった?【重要人物の最期(死因)も公開】   天下統一をかけた戦いが頻繁におきた 室町時代の後半から安土桃山時代は 戦国時代と呼ばれることも多いです。 あの織田信長や徳川家康、 豊臣秀吉や明智光秀など...

 

あわせて読みたい
厳選!日本語の語源や由来一覧【日常会話で使う言葉を中心にまとめました】 日常会話で使う日本語を中心に、語源や由来を一覧でまとめました!   https://tromolo.jp/a https://tromolo.jp/ka https://tromolo.jp/sa https://tromolo.jp/ta ...
目次