金閣寺ってどんな寺?建てた人は誰?【歴史や見どころをわかりやすく解説】
金閣寺(きんかくじ)は
京都府京都市北区にあるお寺で、
正式名称は「鹿苑寺」です。
※鹿苑寺の読み方は「ろくおんじ」です。
金閣寺はどんな寺だったのか?
金閣寺を建てた人は誰だったのか?
この記事では
金閣寺の歴史だけでなく
観光での見どころについても
わかりやすく解説していきます。
目次
金閣寺の歴史をわかりやすく簡単に
金閣寺の歴史は古く
鎌倉時代にまで遡ります。
1224年、公卿であった西園寺公経が
西園寺という浄土宗の寺院を建立して
代々、公経の子孫が所有していました。
室町時代に入ってから、足利義満が西園寺家から西園寺を譲り受け、改築と共に一新します。
そして1397年、その足利義満が金閣寺を建立します。
その時の金閣寺は、「北山殿」や
「北山第」と呼ばれていました。
別邸 でしたがその大きさは御所並みで、政治中枢のすべてが集められます。
※別邸(べってい)の意味:本邸とは別に設けてある屋敷。
足利義満の死後は、遺言通り舎利殿を残して北山殿を取り壊し、「鹿苑寺」と名付けられました。
長い年月によって荒廃された金閣寺は、
1649年と1906年に大改修されています。
しかし1950年、見習い僧の放火によって、国宝だった金閣(舎利殿)が焼失。
安置されていた足利義満の木像や観音菩薩、阿弥陀如来像、仏教絵巻なども焼失しました。
その後、3年かけて金閣寺は再建されています。
1987年に昭和の大改修によって
金箔の張替えや天井画の補修が行われました。
これが現存する美しい金閣寺です。
1994年に、世界文化遺産「古都京都の文化財」の一つとして金閣寺(鹿苑寺)が登録されています。
柴犬
金閣寺の見どころとは?観光前に要チェック!
ここでは
金閣寺の見どころを
わかりやすく簡単に紹介していきます。
観光前に要チェックです!
金閣(舎利殿)【金閣寺の見どころ】
金閣寺の一番の見どころは、一面に金箔が貼られ、池に浮かぶまばゆい金閣です。
柴犬
一層目は寝殿造の「法水院」、
二層目は武家造の「潮音洞」で
三層目は「究竟頂」と呼ばれる中国風の禅宗仏殿造になっています。
二層目と三層目には、漆の上から純金の金箔が貼られています。
金閣寺の屋根はサワラの薄い板を何枚も重ねた杮葺になっていて、頂上には鳳凰が飾られています。
※杮葺(こけらぶき)とは:木材の薄板を用いて施工する工法
庭園【金閣寺の見どころ】
金閣寺の見どころである庭園は、美しい逆さ金閣を映し出す鏡湖池を中心としている池泉回遊式庭園で、国の特別史跡と特別名勝に指定されています。
柴犬
鏡湖池には亀島や鶴島、葦原島などの島や畠山石、赤松石、細川石など珍しい形の石があり、どれも由緒のある貴重なものばかりです。
方丈(ほうじょう)【金閣寺の見どころ】
そもそも、方丈(ほうじょう)とは何か?
ものすごく簡単にわかりやすくいうと、
住職の家(住職の日常の生活の場)のことです。
金閣寺の方丈(ほうじょう)は、金閣の後方にあって見過ごしがちですが、これが本堂なんです。
柴犬
金閣寺の方丈の襖(ふすま)には
狩野派の水墨画が描かれており
客間としても用いられていました。
※金閣寺の方丈にある水墨画の作者:狩野寿石
また、金閣寺には聖観世音菩薩坐像が祀られています。
最後に
金閣寺はどんな寺だったのか?
建てた人は誰だったのか?について
簡単にわかりやすく解説していきました。
■金閣寺を建てた人:足利義満
また、金閣寺の歴史や
観光での見どころについても
なるべくわかりやすく解説しました。
日本の寺の歴史に興味のある方や
これから金閣寺を観光予定の方にとって
この記事が少しでも参考になれば嬉しいです。