タンパク質とは何か?わかりやすく簡単に解説【種類や特徴、一日当たりの摂取目安量も紹介】

タンパク質とはどんな栄養素なのか?

ちゃんと理解している人は
けっこう少ないと思います。

しかし、タンパク質は
私たちが生きていく上で
絶対に欠かせない栄養素。

 

この記事では
タンパク質とは何か?
なるべく簡単な言葉で
わかりやすく解説していきます。

※タンパク質の種類や特徴、
一日当たりの摂取目安量についても紹介しています。

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目次

タンパク質とは何か?【わかりやすく簡単な言葉で解説】

1食20gが必ず摂れる! タンパク質まる分かりブック (TJMOOK)

 

まずは厚生労働省の公式ページから
タンパク質の解説を確認してみましょう。

以下のように解説されています。

たんぱく質(蛋白質、たん白質、タンパク質、protein)とは、20 種類の ʟ─ アミノ酸がペプチ
ド結合してできた化合物である。たんぱく質は他の栄養素から体内で合成できず、必ず摂取しなけ
ればならない。したがって、たんぱく質は必須栄養素である。

引用:日本人の食事摂取基準(2020年版)「タンパク質の定義と分類」

 

たんぱく質は、炭水化物、脂質と共にエネルギー産生栄養素のひとつです。全ての動物および植物の細胞を構成する主要な成分であり、生体乾燥重量の約50%を占めます。筋肉・臓器・皮膚・毛髪などの体構成成分、ホルモン・酵素・抗体などの体調節機能成分、豆・卵・肉・魚などの食品成分として重要であり、生命の維持に欠くことができないものです。

引用:e-ヘルスネット(厚生労働省)「たんぱく質」

 

簡単にわかりやすくまとめると
3つの種類があるエネルギー産生栄養素
(旧:三大栄養素)のうちの1つがタンパク質です。

■エネルギー産生栄養素

 

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※昔は「三大栄養素」という言葉もありましたが
現在は「エネルギー産生栄養素」が正式名称です。

人間の身体になくてはならない栄養素のうち、エネルギー(カロリー)源となる「たんぱく質・脂質・炭水化物」を『エネルギー産生栄養素』と呼んでいます。以前は、三大栄養素とも言われていました。

引用:e-ヘルスネット(厚生労働省)「エネルギー産生栄養素」

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ちなみに、農林水産省の公式HPでは
食品に含まれている栄養素のことを
5大栄養素と定義しています📝

五大栄養素

食品に含まれている栄養素のこと。炭水化物、脂質、たんぱく質、無機質、ビタミンの5つを表します。

引用:農林水産省公式ページ

 

つまりタンパク質は、五大栄養素の1つともいえます。

■五大栄養素

  1. タンパク質
  2. 炭水化物
  3. 脂質
  4. 無機質
  5. ビタミン

 

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タンパク質は英語で
protein(プロテイン)です。

「プロテイン」というと
筋肉をつける時に使用するもの!
というイメージがありますよね。

 

そうなんです。
タンパク質と筋肉には
大きな関わりがあります。

タンパク質の効果や効能

 

たんぱく質は、生物の重要な構成成分の一つである。また、酵素やホルモンとして代謝を調節し、ヘモグロビン、アルブミン、トランスフェリン、アポリポたんぱく質などは物質輸送に関与し、γ─ グロブリンは抗体として生体防御に働いている。たんぱく質を構成しているアミノ酸は、たんぱく質合成の素材であるだけでなく、神経伝達物質やビタミン、その他の重要な生理活性物質の前駆体ともなっている。さらに、酸化されるとエネルギーとしても利用される。

引用:日本人の食事摂取基準(2020年版)「タンパク質の機能」

 

タンパク質は人間の筋肉や臓器、
ホルモンの材料となり、
人間の大切なエネルギー源となります。

 

食品中に含まれるタンパク質は、
体内でそのまま利用できません。

そのため体内で消化され、
アミノ酸に分解されます。

そして肝臓に蓄えられ、
肝臓から体中の組織に送られます。

送られたアミノ酸が
それぞれの目的に合わせて結合し、
体に必要なタンパク質へと形成される。

つまり、体内のタンパク質は、
アミノ酸が結合して構成されています。

このアミノ酸にはたくさんの種類が存在しますが、
人間の体の材料となるアミノ酸は20種類あります。

その20種類のうち9種類のアミノ酸は
必須アミノ酸と呼ばれています。

※この必須アミノ酸に該当する9種類のアミノ酸は
食事からしか摂取することができないアミノ酸です。

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必須アミノ酸に該当しない
残りの11種類のアミノ酸は
非必須アミノ酸といいます。

※非必須アミノ酸は体内で合成できます。

 

タンパク質の種類について

タンパク質にはどのような種類が
あるのでしょうか。

 

食事からタンパク質を取り入れる際には
2種類に分かれます。

動物性タンパク質とは?【タンパク質の種類】

 

動物性タンパク質とは
動物由来のタンパク質のことです。

肉類、魚介類、卵、乳製品に含まれます。

多くの動物性タンパク質には
9種類の必須アミノ酸が豊富に入っています。

動物性タンパク質は
体内の吸収率90%以上あります。

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植物性タンパク質とは?【タンパク質の種類】

 

植物性タンパク質とは
植物由来のタンパク質のことです。

大豆、米、小麦、
一部の野菜や果物
にも含まれています。

動物性タンパク質に比べて、
必須アミノ酸が不足しているものがあります。

必須アミノ酸は、
不足されている必須アミノ酸の量に合わせて制限されます。

 

ちなみに
植物性タンパク質は
体内の吸収率70~80%です。

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タンパク質の一日当たりの摂取目安量は?

タンパク質の一日当たりの
摂取目安量についてまとめます。

 

タンパク質の一日当たりの摂取目安量は
年齢や性別によって量が少し変化します。

【2020年版■タンパク質の一日当たりの摂取目安量】

  • 18〜29歳=男性65g、女性50g
  • 30〜49歳=男性65g、女性50g
  • 50〜64歳=男性65g、女性50g
  • 65〜74歳=男性60g、女性50g
  • 75歳以上=男性60g、女性50g

※赤文字で記した部分が、2015年版と比較して変わった部分です。

参考までに2015年版の基準も記載しておきます。

【2015年版■タンパク質の一日当たりの摂取目安量】

  • 18〜29歳=男性60g、女性50g
  • 30〜49歳=男性60g、女性50g
  • 50〜69歳=男性60g、女性50g
  • 70歳以上=男性60g、女性50g

参考:日本人の食品摂取基準(厚生労働省)

 

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また、妊娠中の方や
成長期の子どもなどは
必要なタンパク質の摂取量が異なります。

小学校の給食では
一日に必要なタンパク質の
約3分の1が摂取できます。

 

 

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