タンパク質とはどんな栄養素なのか?
ちゃんと理解している人は
けっこう少ないと思います。
しかし、タンパク質は
私たちが生きていく上で
絶対に欠かせない栄養素。
この記事では
タンパク質とは何か?
なるべく簡単な言葉で
わかりやすく解説していきます。
※タンパク質の種類や特徴、
一日当たりの摂取目安量についても紹介しています。


タンパク質とは何か?【わかりやすく簡単な言葉で解説】

タンパク質とはなにか?
簡単にサクッとまとめると
3つの種類があるエネルギー産生栄養素
(旧:三大栄養素)の内の1つがタンパク質です。
■エネルギー産生栄養素
- タンパク質
- 炭水化物(たんすいかぶつ)
- 脂質(ししつ)


※昔は「三大栄養素」という言葉もありましたが
現在は「エネルギー産生栄養素」が正式名称です。
↓
人間の身体になくてはならない栄養素のうち、エネルギー(カロリー)源となる「たんぱく質・脂質・炭水化物」を『エネルギー産生栄養素』と呼んでいます。以前は、三大栄養素とも言われていました。
引用:厚生労働省公式ページ

ちなみに、農林水産省の公式HPでは
食品に含まれている栄養素のことを
5大栄養素と定義しています📝
五大栄養素
食品に含まれている栄養素のこと。炭水化物、脂質、たんぱく質、無機質、ビタミンの5つを表します。
引用:農林水産省公式ページ
つまりタンパク質は、五大栄養素の1つともいえます。
■五大栄養素




タンパク質は英語で
protein(プロテイン)です。
「プロテイン」というと
筋肉をつける時に使用するもの!
というイメージがありますよね。
そうなんです。
タンパク質と筋肉には
大きな関わりがあります。
タンパク質の効果や効能
タンパク質は人間の筋肉や臓器、ホルモンの材料となり、 人間の大切なエネルギー源となります。
食品中に含まれるタンパク質は、
体内でそのまま利用できません。
そのため体内で消化され、
アミノ酸に分解されます。
そして肝臓に蓄えられ、
肝臓から体中の組織に送られます。
送られたアミノ酸が
それぞれの目的に合わせて結合し、
体に必要なタンパク質へと形成される。
つまり、体内のタンパク質は、
アミノ酸が結合して構成されています。
このアミノ酸にはたくさんの種類が存在しますが、
人間の体の材料となるアミノ酸は20種類あります。
その20種類のうち9種類のアミノ酸は
必須アミノ酸と呼ばれています。
※この必須アミノ酸に該当する9種類のアミノ酸は
食事からしか摂取することができないアミノ酸です。

必須アミノ酸に該当しない
残りの11種類のアミノ酸は
非必須アミノ酸といいます。
※非必須アミノ酸は体内で合成できます。
タンパク質の種類について

タンパク質にはどのような種類が
あるのでしょうか。
食事からタンパク質を取り入れる際には
2種類に分かれます。
動物性タンパク質とは?【タンパク質の種類】
動物性タンパク質とは
動物由来のタンパク質のことです。
肉類、魚介類、卵、乳製品に含まれます。
多くの動物性タンパク質には
9種類の必須アミノ酸が豊富に入っています。
動物性タンパク質は
体内の吸収率が90%以上あります。

植物性タンパク質とは?【タンパク質の種類】
植物性タンパク質とは
植物由来のタンパク質のことです。
大豆、米、小麦、
一部の野菜や果物にも含まれています。
動物性タンパク質に比べて、
必須アミノ酸が不足しているものがあります。
必須アミノ酸は、
不足されている必須アミノ酸の量に合わせて制限されます。
ちなみに
植物性タンパク質は
体内の吸収率が70~80%です。

タンパク質の一日当たりの摂取目安量は?

タンパク質の一日当たりの
摂取目安量についてまとめます。
タンパク質の一日当たりの摂取目安量は
年齢や性別によって量が少し変化します。
【2025年版、2020年版のタンパク質の一日当たりの摂取目安量】
- 18〜29歳=男性65g、女性50g
- 30〜49歳=男性65g、女性50g
- 50〜64歳=男性65g、女性50g
- 65〜74歳=男性60g、女性50g
- 75歳以上=男性60g、女性50g
※赤文字で記した部分が、2015年版と比較して変わった部分です。
参考までに2015年版の基準も記載しておきます。
↓
【2015年版■タンパク質の一日当たりの摂取目安量】
- 18〜29歳=男性60g、女性50g
- 30〜49歳=男性60g、女性50g
- 50〜69歳=男性60g、女性50g
- 70歳以上=男性60g、女性50g

また、妊娠中の方や
成長期の子どもなどは
必要なタンパク質の摂取量が異なります。
小学校の給食では
一日に必要なタンパク質の
約3分の1が摂取できます。