天龍寺とは?【歴史や見どころをわかりやすく解説】
天龍寺(てんりゅうじ)は
京都府京都市右京区嵯峨天皇寺芒ノ馬場町にある寺院です。
足利将軍家と後醍醐天皇
ゆかりの禅寺として有名です。
この記事では
天龍寺の歴史だけでなく
観光での見どころについて
分かりやすく解説していきます。
天龍寺の歴史について
天龍寺の歴史は
室町時代にまで遡ります。
1339年に後醍醐天皇を弔う為に
嵯峨嵐山の地に建てられたのが天龍寺です。
この天竜寺は、足利尊氏が創立し、
夢窓疎石を開山としたとされています。
寺の造営の為の資金調達に際して
「天龍寺船」という貿易船が
仕立てられたことが伝えられています。
1344年に完成した天龍寺は
京都五山の第一位に位置づけられ
南禅寺に次ぐ地位となります。
寺院は15世紀まで栄えますが
足利家の没落や戦乱で衰え、
さらに何度も火災にも見舞われ
次第に寺院は衰退していきます。
その後、豊臣秀吉の寄進によって
天龍寺は少しずつ復興します。
しかし1815年にふたたび被災し、
再建をしている最中の1864年には
蛤御門の変が起こり伽藍が焼失します。
その後、歴代の住職によって
寺院の再建が施され、1876年には
臨済宗天龍寺派の大本山となります。
1877年に法律によって土地の半分以上を
国に没収されたりもしましたが、
1899年の法堂・大方丈・庫裏が建てられます。
天龍寺は何度も火災に遭った為、
創建当時の建物は残っていません。
しかし、一部は室町様式の建物や
江戸時代中期に造られた建物が残っています。
天龍寺は「古都京都の文化財」として
ユネスコの世界遺産に登録されています。
天龍寺の見どころとは?観光前に要チェック!
ここでは
天龍寺の見どころを
紹介していきます。
観光前に要チェックです!
方丈【天龍寺の見どころ】
方丈は大方丈と小方丈から成っています。
大方丈は天龍寺最大の建物で
書院として利用されているほか、
来客の接待や法要・行事に使われています。
大方丈の本尊は釈迦如来坐像で
平安時代後期に造られ、天龍寺に
祀られている仏像で最も古いです。
何度も火災に遭った天龍寺ですが
釈迦如来坐像は難を逃れたのです。
現在、国宝に指定されています。
曹源池庭園【天龍寺の見どころ】
曹源池庭園(そうげんちていえん)は
特別名勝・史跡に指定されています。
夢石疎石が作庭したこの庭園は
創建当時の面影を伽藍内で唯一
留めているといわれています。
中央の曹源池を巡る池泉回遊式庭園で
背後の嵐山や亀山を借景としてい取り組んでいます。
最後に
この記事では天龍寺の歴史や
観光での見どころについて
なるべく分かりやすく解説しました。
寺の歴史に興味のある方や
これから天龍寺を
観光する予定の方などにとって
この記事が少しでも参考になれば幸いです。