比叡山「延暦寺」(えんりゃくじ)は
滋賀県大津市坂本本町にあるお寺です。
比叡山「延暦寺」は、
日本の歴史上においても
有名なお寺のひとつです。
この記事では
延暦寺の歴史だけでなく
観光での見どころについて
分かりやすく解説していきます。
比叡山「延暦寺」の歴史について
延暦寺のある比叡山という山は
古代より「大山咋神(おおやまくいのかみ)」が
鎮座する神山として崇められていました。
788年に天台宗の宗祖である
伝教大師・最澄が薬師如来を本尊とする
一乗止観院(いちじょうしかんいん)という草庵を
創建して、比叡山を開いたのが始まりです。
比叡山は、日本の国をまもる寺として
朝廷からも大きく期待され、823年に
嵯峨天皇から「延暦」の寺号を授かります。
その後も比叡山では
円仁(慈覚大師)や円珍など
有名な僧が密教の発展に尽力し
平安時代から鎌倉時代にかけては
比叡山が日本仏教の母体として仰がれます。
しかし安土桃山時代になると
織田信長によって比叡山延暦寺は
全山焼き討ちされ、堂塔伽藍は焼失します。
この出来事は、日本の歴史で
非常に有名な出来事です。
その後、豊臣秀吉や徳川家の協力や
僧侶・天海の尽力で延暦寺は再興されます。
1956年に火災に見舞われ、
重要文化財であった大講堂、鐘台が
全焼したりなどもありましたが、
1994年に、延暦寺は
「古都京都の文化財」の一環として
ユネスコの世界遺産に登録されています。
比叡山「延暦寺」の見どころとは?観光前に要チェック!
ここでは
延暦寺の見どころを
紹介していきます。
観光前に要チェックです!
延暦寺は、東塔・西塔・横川の
3エリアに分かれていて、総称を
「延暦寺」といいます。
釈迦堂【比叡山「延暦寺」の見どころ】
西塔の中心にある「釈迦堂」は
豊臣秀吉によって再建されたといわれ
比叡山では最も古い建築物です。
重要文化財に指定されています。
本尊は最澄自作の釈迦牟迩如来立像で
堂の名前もこれに由来しています。
根本中堂【比叡山「延暦寺」の見どころ】
東塔の根本中堂は最大の仏堂で
延暦寺の総本堂です。
本尊は薬師如来であり、
現在の姿は徳川家光の命によって
再興されたものです。
建物は国宝に指定されていて
廻廊は重要文化財に指定されています。
国宝館【比叡山「延暦寺」の見どころ】
東塔地域延暦寺バスセンターの近くにあり
延暦寺にゆかりのある数多くの
仏像、仏画、書跡などの文化財が
保管・展示されている施設です。
国宝の「天台宗華宗年分縁起」や
需要文化財の「千手観音菩薩立像」など
貴重な史料・作品が展示されていて
延暦寺の歴史を知ることができます。
最後に
この記事では
比叡山「延暦寺」の歴史や
観光での見どころについて
なるべく分かりやすく解説しました。
寺の歴史に興味のある方や
これから比叡山「延暦寺」を
観光する予定の方などにとって
この記事が少しでも参考になれば幸いです。