チーズ発祥の地はどこ?【チーズの起源や歴史をわかりやすく解説】

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チーズにはさまざまな種類があり
味や食感の違いだけでなく、
調理法が違ったりと楽しみ方がたくさんあります。

洋食と組み合わせることが多いチーズですが、
チーズ発祥の地がどこかを知っていますか?

この記事では、
チーズ発祥の地や起源、歴史について
簡単にわかりやすく解説していきます。

 

チーズ発祥の地はどこ?【チーズの起源について】

チーズは人類最古の食品として長い歴史を持ちます。

古くから存在しているため
チーズの起源となる明確な記録がなく、
わかっていないことも多いです。

羊や山羊を牧畜したのが紀元前1万年、
牛の牧畜は紀元前8000年から行われています。
それらの乳を飲む習慣が生まれたのは
紀元前6000年頃からのようです。

おそらく動物の乳を利用する頃
偶然、乳が分離したチーズを発見し、
後に発酵食品として作られ始めたと考えられています。

また、チーズ発祥の地も
はっきりとはわかっておらず、
有力とされる地は次の2つが挙げられています。

  • ヨーロッパ
  • 西アジア

チーズ発祥の地①ヨーロッパ

チーズ発祥の地としてヨーロッパに位置する
ポーランドでは7500年前のチーズの痕跡が
ここ最近になって確認されました。

それがチーズ渡し器の陶器で
その一部には山羊のチーズが付着しており、
これが最も古いチーズの存在だといわれています。

また、その当時のポーランドの気候が
酪農やチーズ製造の条件に適しているため、
チーズ発祥の地として有力だと考えられています。

チーズ発祥の地②西アジア

チーズ発祥の地として西アジアに属する
古代モンゴル族には多様な乳加工文化があり、
その中の一つにチーズがあったとされています。

紀元前3世紀頃、
現代のチーズの製法の原点となる
モンゴルの「ホロート」という硬質チーズは
低脂肪高たんぱくで保存もきく優れものでした。

そして、モンゴル軍によってチーズ文化は
ヨーロッパやアジア諸国など多方面に広まっていったそうです。

チーズの歴史

チーズの歴史はいつから始まったのか
確実な年月はわかっていません。

古いものでは紀元前6000年頃の遺跡に
チーズ製造の痕跡が残っています。

また、
紀元前4000年頃の古代エジプトの壁画に
チーズの製造法が描かれていることから
少なくとも数千年前からチーズは作られていました。

チーズを広めたのは
古代モンゴル族が食べていたホロートで、
メソポタミアからトルコ、ギリシャ、
イタリア、フランス、スイスなど
ヨーロッパ各地へどんどん伝わっていきます。

同時にシルクロードを経て
インド、ネパール、中国などアジア諸国へも伝わりました。

その後、各国によって
チーズの原料や加工方法を独自に生み出し、
さまざまな種類のチーズが誕生しています。

日本のチーズの歴史

日本のチーズの歴史が始まったのは
飛鳥時代のことです。

仏教と共に
牛乳の薬効や牛の飼い方などを教わった際、
チーズの製法も伝わったとされています。

飛鳥時代【チーズの歴史】

645年飛鳥時代の中頃、
百済の智聡の息子・善那によって
牛乳を煮詰めて固めた「蘇」が天皇家に献上されます。

これが一種のチーズであったとされ、
日本で最も古いチーズの記録です。

平安時代【チーズの歴史】

平安時代になると「蘇」は
不老長寿や強精に効くと考えられており、
天皇家や貴族しか食べられない貴重なものでした。

醍醐天皇のときは、
諸国から朝廷に「蘇」を納めさせる
「貢蘇の儀」を行うほど大変好んでいたようで
儀式や宴会などには欠かせないものだったそうです。

しかし、
政権が武家に移るとともに「蘇」は作られなくなりました。

江戸時代【チーズの歴史】

日本に再びチーズが現れたのは江戸時代の中頃です。

1727年、8代将軍徳川吉宗の時代に
インドから贈られた白牛3頭を飼育しました。
その牛の乳から「白牛酪」という
バターやチーズに近いものが作られていたそうです。

9代将軍の徳川家重の時代には
オランダからチーズを輸入していたとされています。

明治時代【チーズの歴史】

日本がチーズを作り始めたのは
明治時代に入った1875年のことです。

北海道開拓庁の七重勧業試験場で
チーズが初めて試作されます。

そして、1904年には
函館のトラピスチヌ修道院でも
チーズが製造されるようになりました。

しかし、
この頃の日本のチーズの消費量はごくわずかで
大正時代まではほとんどが輸入品でした。

昭和から現代【チーズの歴史】

本格的なチーズの製造が始まったのは
1929年の昭和に入ってからです。

北海道酪農販売組合連合会(現・雪印乳業)が
スプレッドタイプのチーズを瓶詰めにして発売しました。

1932年になると北海道の遠浅地区に
チーズ専門工場を設立し本格的な生産を開始します。

そして、
洋食文化や生活水準が向上した1950年以降に
ようやくチーズの消費量が増えていきました。

1970年代後半にはチーズケーキが大流行し、
それ以降は日本人の食生活にチーズが定着していったとされています。

最後に

この記事では
チーズ発祥の地や起源、
歴史について簡単にわかりやすく解説しました。

 

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