発酵食品であるキムチは
健康にも美容にもいい食べ物として、
これまでにテレビや雑誌などで多く取り上げられています。
日本人にとても馴染みのある食べ物ですよね!
韓国の伝統的な漬物として知られていますが、
キムチ発祥の地は本当に韓国なのでしょうか?
この記事では、
発祥の地や起源、歴史について
簡単にわかりやすく解説していきます。
キムチ発祥の地はどこ?【キムチの起源について】
キムチ発祥の地は朝鮮半島(韓国)です!
といっても、キムチの起源には
中国と日本が深く関わっています。
紀元前2世紀頃、古代中国で作られていた
きゅうりの塩漬け「祖」がキムチの原点です。
野菜の収穫が少ない冬の時期の保存食として
野菜を塩漬けしたことが始まりとされています。
やがて12世紀頃からニンニクなどの
香辛菜類を加わるようになったそうです。
16世紀後半には
日本が朝鮮半島へ唐辛子を持ち込んだことで
栽培されるようになり、
漬物へ唐辛子が入れられるようになりました。
(※一説には、豊臣秀吉が朝鮮出兵の際に唐辛子を持ち込んだという)
キムチの歴史
キムチの歴史は13世紀初頭に始まります。
(13世紀初頭は日本では鎌倉時代)
このとき、
キムチといっても唐辛子は入っておらず、
野菜の塩漬けやそれにニンニクや山椒などを入れてものでした。
また、キムチといえば
白菜が一般的だと思われますが、
当時は茄子や大根、胡瓜などが主材料だったそうです。
16世紀後半になると、
日本から朝鮮半島に唐辛子が伝わり
栽培・加工が始まりました。
(16世紀後半は日本では安土桃山時代)
こうして唐辛子入りのキムチが作られ、
1766年に刊行された「増補山林経済」には
初めて唐辛子を使用したキムチとして文献が残こっています。
唐辛子が朝鮮半島で使うようになった背景には
当時塩の生産が禁じられていたため、
塩分を引き立たせる唐辛子を入れて
塩を節約していたのだと考えられています。
18世紀から19世紀頃になると
葉肉の厚い結球型の白菜が中国から伝来し、
本格的にキムチが作られるようになりました。
(18世紀から19世紀頃は日本では江戸時代)
初めは粉の唐辛子ではなく、
千切りの唐辛子を少し入れる製造方法だったそうです。
やがて、19世紀後半になると
白菜キムチの材料に海鮮類や果物などを入れ、
粉唐辛子を使う今のキムチの形になっていきました。
(19世紀後半は日本では明治時代)
日本のキムチの歴史
日本にキムチが伝わるのは昭和に入ってからのことです。
キムチという名称ではなく、
「朝鮮漬」と日本では呼ばれていました。
当初、キムチの辛さやニンニクの臭みが
日本人からは好まれず、浸透しませんでした。
きっかけとなったのは1975年、
「桃屋キムチの素」が人気となったことです。
1980年代後半になると激辛ブームが起こり、
キムチがコンビニやスーパーなど
どこでも手に入る主力的な漬物の地位となりました。
1990年代から急速に消費量が増えていき、
これまで日本国産のキムチが主流でしたが
韓国から輸入されたキムチも流通し始めます。
今では日本人の食卓に並ぶのが一般化され、
健康食品として注目され続けています。
最後に
この記事では
キムチ発祥の地や起源、
歴史について簡単にわかりやすく解説しました。