妊婦がかつおを食べると危険?【妊娠中の食事(魚介類)の注意点】
「妊娠中にカツオを食べても大丈夫?」
「妊婦がかつおを食べると危険なことはある?」
妊娠中に魚を食べてはいけない、と
よく聞きますが、それに関しては
お魚の種類によって判断は異なります。
この記事では
妊婦さんがかつおを食べると危険なのか?
妊娠中にかつおを食べる時の注意点や
母体に安全な正しい食べ方についても
なるべくわかりやすく解説していきます。
目次
妊婦はかつおを食べても大丈夫?
結論から言いますと
妊婦さんはかつおを食べてOKです!
妊娠中にかつおを食べたとしても
基本的にまったくデメリットはありません。
むしろかつおには、妊娠中に
摂取したい栄養素がたくさん含まれます。
※かつおには、次のような
栄養素がたくさん含まれています。
- 鉄分
- ビタミンA
- ビタミンD
- ビタミンB3(ナイアシン)
- ビタミンB5(パントテン酸)
- ビタミンB6
- ビタミンB9(葉酸)
- ビタミンB12
- EPA
- DHA
- タンパク質
- タウリン
かつおは特に鉄分が豊富で、
100gあたり1.9㎎の鉄分を含んでいます。
そのため、カツオを摂取すると
貧血を予防する効果を期待できます。
ビタミンを多く含んでいるだけでなく
DHAやEPAも多く含んでいることから
かつおは妊娠中に必要な栄養素がたっぷりです♪
妊婦がかつおを食べる時の注意点
妊婦さんがかつおを食べる時の
注意点は次の2つが挙げられます。
- 加熱して食べる
- プリン体窒素の過剰摂取
こちらの注意点について
次で解説していきます。
加熱して食べる【妊婦がかつおを食べる時の注意点】
かつおは「たたき」にして
食べられることが多いです。
しかし、妊娠中はかつおを生で食べると
リステリア菌を引き起こす危険性があります。
妊婦、高齢者や免疫機能が低下している方(抗がん剤治療中やHIVエイズの方など)は、少量のリステリアでも発症し、敗血症や髄膜炎など重篤な状態(リステリア症)になることがあり、海外では死亡例も確認されています。
特に、妊婦が感染すると、リステリアが胎盤や胎児へ感染し、流産や生まれた新生児に影響がでることがあります。
(平成22年、アメリカでカンタロープ(メロンの一種)を原因食品とするリステリア食中毒が発生し、33名の方が亡くなられました。また、患者の多くは60歳以上でしたが、1名の女性患者は流産したと報告されています。)
出典:リステリアによる食中毒(厚生労働省)
妊婦がリステリア菌などの食中毒を予防するためには
かつおを中心部までしっかりと加熱する必要があります。
その為、表面をあぶっているだけの
かつおのたたきを妊娠中に食べると
食中毒を引き起こす可能性があります。
妊娠中にかつおを食べる時は
中までしっかり加熱してから
食べることを心からオススメします。
リステリアは冷蔵庫内でも増えるので、冷蔵庫を過信せず、食品は期限内に(開封後は速やかに)食べるよう心がけましょう。リステリアは加熱により死滅するので、加熱して食べることも、予防対策の一つです。
◆家庭での予防方法
- 生野菜や果物などは食べる前によく洗う。
- 期限内に食べるようにする。
- 開封後は、期限に関わらず速やかに消費する。
- 冷蔵庫を過信しない。
- 冷凍庫で保存する。
- 加熱してから食べる。
出典:リステリアによる食中毒(厚生労働省)
プリン体窒素の過剰摂取【妊婦がかつおを食べる時の注意点】
妊娠中にかつおを食べる時には
プリン体窒素の過剰摂取に注意しましょう。
カツオには、プリン体が多く含まれています。
妊婦さんに限らずプリン体を摂りすぎると
尿酸がたまって尿酸結石となってしまいます。
最後に
妊婦がかつおを食べると危険なのか、
妊娠中にかつおを食べる時の注意点や
母体に安全な正しい食べ方についても
なるべくわかりやすく解説していきました。
かつおの旬は春と秋です。
ぜひ美味しく食べてくださいね♪
あなたのマタニティライフに少しでも役立てば嬉しいです!