妊婦が梅干し(うめぼし)を食べると危険?【妊娠中の食事の注意点】
「妊娠中って梅干しを食べてもいいの?」
「妊婦が梅干しを食べるとつわりが良くなるって本当?」
おにぎりやお弁当で重宝する
”梅干し(うめぼし)”は、妊娠中に食べても
お腹の中の赤ちゃんに影響はないのでしょうか?
この記事では
妊婦さんが梅干しを食べると危険なのか?
妊娠中に梅干しを食べる時の注意点についても
なるべく簡単にわかりやすく解説していきます。
妊婦は梅干しを食べても大丈夫?
結論から言います。
妊婦は梅干しを食べてもOKです!
梅干しとは、梅の果実を塩漬けした後に
日干ししたもので、漬物の一種です。
この梅干しには、妊娠中に
必要な栄養素も含まれています♪
梅干しにはクエン酸が多く含まれています。
※クエン酸は、梅干しの酸っぱさの元です。
老廃物を身体の外に排出してくれる
疲労回復の効果や、カルシウムの
吸収率を高めるなどの効果が期待できます。
梅干しは妊娠中のつわりを良くするって本当?
妊娠してから
「梅干しはつわりを軽減してくれる」
なんて話を聞いたことはありませんか?
実はこれ、科学的根拠はないんです。
つわりの症状を緩和してくれる
ビタミンB6も、梅干しには
期待できるほど含まれていません。
しかし、梅干しには
食欲増進のクエン酸が入っていたり、
味もわりとさっぱりしていることから、
つわりが良くなるという効果が得られる
妊婦さんが多いのかもしれませんね。
ここまで読むと、
「梅干しっていいことばっかりじゃん」
と思った妊婦さんも多いかもしれません。
しかし、妊娠中だと知らないと
危険な梅干しの注意点もあるのです。
妊娠中に梅干しを食べる時の注意点
妊娠中に梅干しを食べる時の
注意点は、塩分の過剰摂取です。
冒頭の説明にも書きましたが、
梅干しとは塩漬けしている漬物です。
梅干し1個には約2gの塩分が含まれています。
そして、妊婦さんが1日に摂ってもいい
塩分の量は約8gと定められています。
それ以上の塩分を摂取してしまうと、
妊娠高血圧症候群を引き起こす危険があります。
この妊娠高血圧症候群は赤ちゃんだけでなく、
妊婦さんにも危険な状態となる恐れがあると
日本産科婦人科学会では警鐘を鳴らしています。
妊娠高血圧症候群とは?
赤ちゃんの発育が悪くなったり(胎児発育不全)、胎盤が子宮の壁からはがれて赤ちゃんに酸素が届かなくなり(常位胎盤早期剥離)、赤ちゃんの状態が悪くなり(胎児機能不全)、場合によっては赤ちゃんが亡くなってしまう(胎児死亡)ことがあるなど、妊娠高血圧症候群ではお母さんと赤ちゃん共に大変危険な状態となることがあります。
引用:公益社団法人 日本産婦人科学会「妊娠高血圧症候群」
梅干しはかなり塩分が高いので、
妊婦さん食べる量の目安として
一日1~2個以内で納めたほうが良いですね。
最後に
妊婦さんが梅干しを食べると危険なのか
妊娠中に梅干しを食べる時の注意点についても
なるべく簡単にわかりやすく解説していきました。
うめぼしは、口臭予防や夏バテ、
食欲不振の改善などにも効果があると言われています。
薬が飲めない妊娠中は、
梅干しに頼ってみるのも
ひとつの方法かもしれませんね♪
この記事が少しでも
妊婦さんたちのお役にたてばうれしいです(*^^*)