日本の食卓に当たり前のように置かれている醤油ですが、全国を見渡すと、その味は驚くほど違います。
九州へ行けば甘く濃厚な醤油、小豆島には醤油蔵の歴史を感じさせる本醸造醤油、東北にはだしの旨みを生かした醤油。
醤油は、土地の味覚を瓶の中に閉じ込めたような調味料です。
今回は、Amazonでも購入しやすい商品を中心に、日本各地のご当地醤油を10商品厳選しました。
刺身や冷奴にかけたい一本から、煮物の味付けを任せられる甘口醤油、卵かけご飯に使いたいだし醤油まで幅広く紹介します。

日本のご当地醤油おすすめ10選
今回紹介するご当地醤油はこちらです。
- マルシマ 純正醤油 濃口 900ml|香川県・小豆島
- 鎌田醤油 だし醤油 500ml|香川県
- アサムラサキ かき醤油 600ml|岡山県
- 湯浅醤油 生一本黒豆醤油 200ml|和歌山県
- 寺岡家の国産有機丸大豆醤油蔵出し 500ml|広島県
- フンドーキン ゴールデン紫あまくち|大分県
- かねよしょうゆ 母ゆずり濃口|鹿児島県
- チョーコー 超特選むらさき|長崎県
- 藤勇醸造 富士醤油 1L|岩手県
- マルセン醤油 味の大名かつお 1000ml|山形県
同じ醤油でも、甘さ、香り、だし感、原料、熟成方法はさまざま。
いつもの醤油を一本替えるだけで、刺身も煮物も卵かけご飯も、少し違う土地の料理に見えてきます。
マルシマ 純正醤油 濃口 900ml
醤油の島として知られる香川県・小豆島から選ぶなら、マルシマの純正醤油は外せません。
丸大豆、小麦、食塩を原料に、小豆島でじっくり熟成させた本醸造の濃口醤油です。JAS規格の特級醤油で、国産大豆と国産小麦が使われています。
余計な方向へ味を飾りすぎず、醤油そのものの香りや旨みを楽しめるのが魅力。
刺身や冷奴のようなシンプルな料理はもちろん、煮物、照り焼き、炊き込みご飯など毎日の料理にも使いやすい一本です。
小豆島の醤油を初めて買う人にも選びやすい王道タイプです。
鎌田醤油 だし醤油 500ml
香川県坂出市に本社を構える鎌田醤油の代表的な商品が、だし醤油です。
本醸造醤油に、さば節・かつお節・昆布から取った一番だしを合わせた万能タイプ。1965年発売という歴史を持つ、だし醤油の定番です。
普通の醤油よりも味の輪郭がやわらかく、だしの旨みが最初から整っているので、料理に使うと味が決まりやすいのが魅力。
卵かけご飯、冷奴、おひたしはもちろん、煮物や炊き込みご飯、うどんなどにもよく合います。
醤油とだしを別々に用意する手間を減らしたい家庭では、冷蔵庫に一本あると出番の多い調味料です。
アサムラサキ かき醤油 600ml
瀬戸内らしいご当地感を楽しみたいなら、アサムラサキのかき醤油。
広島県産の牡蠣から抽出した旨みエキスに本醸造醤油を合わせ、さらにかつおや昆布などのだしを加えています。
醤油の塩味だけで押すのではなく、牡蠣とだしの旨みが何層にも重なるような味わいが特徴です。
特におすすめなのが卵かけご飯。
白いご飯と卵という極めてシンプルな組み合わせだからこそ、牡蠣のコクがよく分かります。
煮物やうどん、お吸い物などにも使えるため、いわゆる「かけ醤油」だけで終わらない一本です。
湯浅醤油 生一本黒豆醤油 200ml
和歌山県湯浅町は、日本の醤油文化を語るうえで欠かせない土地のひとつ。
そんな湯浅から選んだのが、湯浅醤油の生一本黒豆醤油です。
原材料には黒大豆、小麦、食塩を使用。黒大豆を使った濃口醤油で、湯浅の伝統製法と古い醤油造りの知恵を組み合わせて造られています。
一般的な濃口醤油と比べると価格は高めですが、大量に料理へ使うというより、刺身や豆腐、卵かけご飯などで少量ずつ味わいたいタイプ。
醤油を単なる調味料ではなく「食材のひとつ」として楽しみたい人に向いています。
贈答用の醤油を探している人にも候補になる一本です。
寺岡家の国産有機丸大豆醤油蔵出し 500ml
原材料にこだわってご当地醤油を選びたい人には、広島県福山市の寺岡有機醸造が手がける「寺岡家の国産有機丸大豆醤油蔵出し」がおすすめです。
原材料は国産の有機大豆、国産の有機小麦、食塩。シンプルな原材料で造られた丸大豆醤油です。
丸大豆醤油らしい旨みとまろやかさがあり、刺身や寿司、冷奴など醤油を直接味わう料理との相性が良好。
「国産大豆 醤油」「有機醤油」「丸大豆醤油」を探している人にもチェックしてほしい商品です。
毎日使う調味料だからこそ原材料から選びたい、という人には特に魅力があります。
フンドーキン ゴールデン紫あまくち
九州の甘口醤油を試したいなら、大分県のフンドーキンは有力候補です。
ゴールデン紫あまくちは、甘みとコクを持たせた本醸造・JAS特級の濃口醤油。メーカー公式でも甘口タイプとして展開されています。
関東などの濃口醤油に慣れている人が口にすると、最初に驚くのはやはり甘さ。
ところが刺身につけたり、煮物に使ったりすると、その甘さが九州料理らしい丸みのある味につながります。
魚の煮付け、肉じゃが、すき焼き、卵かけご飯などにも使いやすく、「九州の甘い醤油」を家庭で試してみたい人にはぴったりです。
かねよしょうゆ 母ゆずり濃口
さらに甘い鹿児島醤油を味わいたいなら、かねよみそしょうゆの「母ゆずり濃口」。
鹿児島の甘口醤油文化を象徴するような一本で、メーカーも強い甘みとコクを特徴として挙げています。
特に魚料理との相性がよく、刺身につけるだけで普段の濃口醤油とはかなり違った印象になります。
煮魚やすき焼きなど、砂糖やみりんを使って甘辛く仕上げる料理にも好相性。
鹿児島では濃口を「かける醤油」、淡口を料理用として使い分ける文化もあり、一本の醤油からその土地の食文化まで見えてくるのが面白いところです。
チョーコー 超特選むらさき
長崎県からは、チョーコー醤油の「超特選むらさき」。
JAS規格の超特選クラスにあたる本醸造の丸大豆濃口醤油で、時間をかけて熟成させています。
九州の醤油というと甘口ばかりが注目されがちですが、丸大豆醤油そのものの旨みを楽しみたい人には、こうしたタイプもおすすめです。
刺身、寿司、冷奴、おひたしなど、素材に直接つけたりかけたりする料理ほど良さを感じやすい一本。
九州醤油を探しているものの、「かなり甘い醤油は少し苦手」という人にも選択肢になります。
藤勇醸造 富士醤油 1L
東北のご当地醤油から選んだのが、岩手県釜石市の藤勇醸造が手がける富士醤油。
藤勇醸造は岩手県釜石市に拠点を置く醸造会社で、Amazonでは富士醤油の1Lタイプをまとめた商品も確認できます。
九州の甘口醤油や瀬戸内のだし醤油とはまた違い、普段の煮物や焼き物などに使いやすい東北の醤油として選びたい一本です。
1Lサイズの複数本セットも見つけやすいため、気に入った醤油を日常的にたっぷり使いたい人にも向いています。
東北の醤油を探している人はチェックしておきたい商品です。
マルセン醤油 味の大名かつお 1000ml
山形県のご当地醤油なら、マルセン醤油の「味の大名かつお」も見逃せません。
本醸造醤油をベースにかつおだしを効かせた、山形生まれのだし醤油。1000mlタイプはメーカー公式でも売上人気No.1の商品として紹介されています。
冷奴やおひたしにそのままかけてもよく、煮物や麺類など料理の味付けにも便利。
山形の郷土料理とだし醤油は相性がよく、いつもの煮物に使うだけでも、醤油だけでは出しにくい奥行きが加わります。
九州の甘口醤油とは違った方向から、ご当地ならではの「甘みとうま味」を楽しめる一本です。
ご当地醤油は料理に合わせて選ぶと面白い
どの商品を選ぶか迷ったら、まず「何に使いたいか」で選ぶと失敗しにくくなります。
刺身や冷奴、寿司など、醤油そのものを直接味わうなら、マルシマの純正醤油や湯浅醤油、チョーコーなどの本醸造タイプ。
卵かけご飯、おひたし、うどん、煮物など幅広く使いたいなら、鎌田醤油、アサムラサキ、マルセン醤油などのだし入りタイプが便利です。
甘辛い煮物や魚料理が好きなら、フンドーキンやかねよしょうゆなど九州・鹿児島の甘口醤油も面白い選択肢。
一本目は普段使い、二本目は刺身用、三本目は甘口。
そんなふうに醤油を使い分けると、調味料棚が小さな日本地図のようになっていきます。
日本全国のご当地醤油をお取り寄せして味比べ
スーパーでは、どうしても全国ブランドの醤油が中心になります。
一方でAmazonなどの通販を使えば、小豆島、九州、東北、山陰、紀州と、離れた土地の醤油も自宅で気軽に楽しめます。
ご当地醤油の魅力は、単に「高級な醤油」というだけではありません。
甘い醤油を好む土地もあれば、だしを効かせる土地もあり、昔ながらの丸大豆醤油を守り続ける蔵もあります。
醤油を替えることは、料理を替えることに少し似ています。
まずは気になる一本を開けて、白いご飯や刺身、冷奴のようなシンプルな料理で味わってみてください。
いつもの食卓の上で、日本各地の食文化を小さく旅することができます。
