妊婦がバターを食べると危険?【妊娠中の食べ物の注意点】
「妊娠中にバターを食べても大丈夫?」
「妊婦がバターを食べる時の注意点ってある?」
「バター」は、妊娠中に食べると
お腹の赤ちゃんに影響があるのでしょうか?
この記事では
妊婦がバターを食べると危険なのか?
妊娠中にバターを食べる時の注意点も
なるべくわかりやすく解説していきます。
妊婦がバターを食べても大丈夫?
結論から言いますと
妊婦さんはバターを食べてOKです!
バターとは、牛乳から分離した
クリームの脂肪をかき混ぜて塊にし、
食塩を加えて練り固めたものです。
※バターには次のような栄養素が含まれています。
バターは成分の80%以上が乳脂肪です。
脂質は、内臓や脳や細胞膜、血液の
主な材料で人間にとって必要な栄養です。
また、乳脂肪が主成分のバターには、
乳由来のビタミンが豊富に含まれています。
(ビタミンA,ビタミンE,ビタミンD)
中でも脂溶性ビタミンである
ビタミンAは、牛乳の13倍も!
バターの栄養素の効能や効果は
妊婦さんの体にも有効に働くので
おすすめできる食品の1つなんです。
すでにご存知の方も多いと思いますが
「トランス脂肪酸」が多く含まれる
マーガリンよりも、バターを食べる方が
人間の体には良いと考えられています♪
バターを食べるとアレルギーになる?【妊婦がバターを食べても大丈夫?】
妊娠中に牛乳やバターなどの乳製品を
食べると、生まれてくる赤ちゃんが
アレルギーになってしまうのでは?と
心配する妊婦さんも少なくないようです。
研究の結果は様々ですが、
厚生労働省では次のように記しています。
食物アレルギーの発症予防のために
妊娠中と授乳中の母親の食物除去を
行うことを推奨しない。食物除去は母体と児に対して
有害な栄養障害をきたす恐れがある。出典:食物アレルギーの観点から授乳・離乳を支援するポイント(厚生労働省)
このように、アレルギーのリスクよりも
食事制限による妊婦の体重増加不良や
胎児の成長障害の方が心配されています。
もちろん、妊婦さん本人が
乳製品アレルギーの場合は、
無理をして食べる必要はありませんが
バターのアレルギーのリスクについては
そこまで心配しなくても問題ないといえます。
妊婦がバターを食べる時の注意点
妊婦さんがバターを食べる時は
脂質の過剰摂取に気をつけましょう。
バターは乳製品だから
「牛乳と一緒!」と考えてはいけません。
バターについては動物性脂肪が高く、
大さじ1で約90kcalと高カロリー。
つまり、大さじ2杯のバターで
ご飯1杯分のカロリー摂取となるのです!
なので、バターを食べ過ぎると
体重の増加などにつながります。
【妊娠中の1日のエネルギー(カロリー)の基準値】
妊婦の推定エネルギー必要量は、妊婦の推定エネルギー必要量(kcal/日)=妊娠前の推定エネルギー必要量(kcal/日)+妊婦のエネルギー付加量(kcal/日)として求められる。
■18~29(歳)【1日のカロリー摂取基準】
- 妊娠初期:2,050kcal(2,000+50)
- 妊娠中期:2,250kcal(2,000+250)
- 妊娠後期:2,450kcal(2,000+450)
■30~49(歳)【1日のカロリー摂取基準】
- 妊娠初期:2,100kcal(2,050+50)
- 妊娠中期:2,300kcal(2,050+250)
- 妊娠後期:2,500kcal(2,050+450)
※自宅にいてほとんど外出しない方については
これよりもカロリーの基準値が少なめになります。
またバターは動物性油脂なので、
悪玉コレステロールを増加させる
飽和脂肪酸が含まれています。
妊娠中に限らず、
バターの食べ過ぎはNGです。
動脈硬化などの原因となる
悪玉コレステロールの値が上昇すると
人間の体に害を及ぼすことになります。
参考:悪玉コレステロールと善玉コレステロールって何?【わかりやすく、ざっくり解説】
最後に
妊婦がバターを食べると危険なのか、
妊娠中にバターを食べる時の注意点や
母体に安全な正しい食べ方などについても
なるべくわかりやすく解説していきました。
妊娠中は胎児への影響を考えて
食べ物も制限がかかってきます。
神経質になりすぎて
ストレスを抱えるのも体に良くありません。
バターが好きな妊婦さんは
「適量」を守って楽しみましょう♪
あなたのマタニティライフに少しでも役立てば嬉しいです!