日本人に欠かせない調味料といえば、
「醤油(しょうゆ)」ですよね。
多くの日本食に使われ、
当たり前のように食卓にあります。
そんな醤油はどこで、
またいつごろ作られたのか知っていますか?
この記事では
醤油発祥の地や起源、歴史について
簡単にわかりやすく解説していきます。
醤油(しょうゆ)発祥の地はどこ?【醤油の起源について】
醤油(しょうゆ)発祥の地は
和歌山県の有田郡湯浅町です。
「醤油醸造の発祥の地 紀州湯浅」として
2017年4月に日本遺産に登録されています。
醤油の起源を辿ると
時代は鎌倉時代まで遡ります。
鎌倉時代の1254年ごろに
紀州由良の禅寺興国寺の僧である覚心が
中国で覚えてきた径山寺味噌の製法を
村民に教えていたときに醤油は誕生します。
※紀州由良の場所:現在の和歌山県日高郡
径山寺味噌(きんざんじみそ)とは
野菜類のこまぎれを漬込んだ味噌の一種です。
その作り方を教えていたところ、
仕込みを間違えて偶然誕生したものが
「たまり醤油」であったといわれています。
そのため、醤油(しょうゆ)発祥の地は
日本の和歌山県だといわれているのです。
醤油(しょうゆ)発祥の地は中国ではなく日本
醤油の元になったものは
醤(ひしお)という調味料です。
※醤(ひしお)とは、肉や魚、大豆などを潰し
塩に漬け込んで発酵熟成させたもの。
醤(ひしお)発祥の地はおそらく中国ですが
醤油発祥の地は日本であることが有力です。
醤油の作り方を発見した日本から
醤油が世界に広まったとされています。
醤油(しょうゆ)の歴史
醤油(しょうゆ)の元は醤(ひしお)です。
日本でもこの醤(ひしお)と似たものが
縄文時代末頃からあったとされていますが、
本格的に醤が作られるようになったのは
大和朝廷の時代くらいだとされています。
飛鳥時代【醤油の歴史】
文献上では、701年(飛鳥時代)に作られた
「大宝律令」にて醤(ひしお)がでてきます。
豆知識ですが、宮内省の大膳職(だいぜんしき)に
さまざまな醤を扱う役所が定められています。
※さまざまな醤を扱う役所の名前:「醤院」
鎌倉時代【醤油の歴史】
鎌倉時代の1254年ごろ
醤油が日本(和歌山県)で誕生。
和歌山県の有田郡湯浅町は
醤油(しょうゆ)発祥の地として
日本遺産に登録されています。
大切なことなので繰り返します。
↓
醤(ひしお)発祥の地はおそらく中国ですが
醤油発祥の地は日本であることが有力です。
醤油の作り方を発見した日本から
醤油が世界に広まったとされています。
室町時代【醤油の歴史】
醤油という名が使われ始めたのは、
室町時代の末期(安土桃山時代)です。
安土桃山時代の日常用語辞典「易林本節用集」に
初めて醤油という言葉が登場したとされています。
この頃、大豆と大麦が使われる
たまり醤油が主流で生産され始めますが
庶民では手の届かない高級品だったようです。
江戸時代【醤油の歴史】
醤油が庶民に普及し始めたのは江戸時代の初期。
食文化の中心であった関西地方から
醤油は作られ始めたとされています。
その後、醤油製造を家業とする人たちが増えていき、
江戸時代の中期には関東地方へも広まっていきます。
やがて、大豆と小麦を使った
濃口醤油や薄口醤油が誕生。
地域ごとの好みに合わせた
さまざまな種類の醤油たちが
この世界に誕生することになりました。
最後に
この記事では
醤油(しょうゆ)発祥の地や起源、
歴史について簡単にわかりやすく解説しました。