シーメンス事件とは何か?【簡単にわかりやすく解説】
シーメンス事件とは
大正時代に起こった収賄事件です。
ヴィッカースへの準用戦艦「金剛」
発注にまつわる収賄も絡み、当時の政界を
巻き込んだ大規模な収賄事件となりました。
シーメンス事件とは何か?
どのような事件だったのか?などなど
シーメンス事件について
この記事ではなるべくわかりやすく
簡単な言葉で解説していきます。
シーメンス事件とは?
シーメンス事件とは
1914(大正3)年1月に発覚した
日本海軍の収賄事件です。
ドイツ語の読みから
「ジーメンス事件」とも言ったります。
シーメンスとは、ドイツの企業で
精密機械や電気、情報通信、交通、
医療など様々な事業を手掛ける
大手総合電気機器メーカーです。
簡単に言うとシーメンス事件は
海軍で使われる物資を納入していた
シーメンスが日本海軍高官らに賄賂を贈り
高官らがそれを受け取ったというものでした。
この事件は当時の政界を巻き込むことになり、
第1次山本権兵衛内閣は総辞職しました。
シーメンス事件の内容
当時の日本での国内産業は
まだ十分ではなかった為、日本は
軍需品や電信設備、機械などを
海外から輸入していました。
そして日本海軍高官は、
シーメンス社から軍需品を購入していましたが
その際、発注品の代金の3.5%~15%分を
手数料として受け取っていたそうです。
シーメンス社の元社員カール・リヒテルは
会社に解雇されたことを恨んで、
シーメンス社の機密書類を盗み出します。
そして、それを基にシーメンス社を
脅迫していた事件が発覚し、
カール・リヒテルは逮捕されました。
その際、日本海軍高官への
賄賂に関する資料が見つかったことから、
1914年1月22日にロイター通信で報道されます。
また事件の調査の過程で
イギリスのヴィッカース社からも
軍艦建造に関係した汚職事件が発覚します。
この事件は日本の新聞でも
大きく取り上げられ、民衆の間では
海軍の腐敗と内閣に対する不満が強まります。
シーメンス事件の影響
シーメンス事件が発覚したことにより
第1次山本権兵衛内閣は総辞職しました。
しかし、山本権兵衛が賄賂を
受け取っていたわけではないのです。
なぜ総辞職したのかというと
山本権兵衛は海軍に属していたから。
もうひとつは、当時
藩閥への反感が高まっており、
山本権兵衛が薩摩藩出身ということも
関係していたようです。
最後に
シーメンス事件とは何か?
どのような事件だったのか?などなど
シーメンス事件について
この記事ではなるべくわかりやすく
簡単な言葉で解説しました。
少しでもあなたの参考になれば幸いです。