「雲泥の差(うんでいのさ)」の語源や由来は何?

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雲泥の差がある自然
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ものすごく差があるときに「雲泥の差」っていうけど、これどういう意味?

柴犬

「雲泥の差」の語源や由来について知りたくなってきた

柴犬

 

※雲泥の差(うんでいのさ)の意味:非常に大きな隔たり

 

「雲泥の差(うんでいのさ)」の語源や由来は何?

「雲泥の差」の「雲泥」とは
「雲(くも)」と「泥(どろ)」とで
違いが甚だしいことのたとえです。

「雲泥の差」の語源や由来については
奈良時代にまでさかのぼることになります。

 

日本が奈良時代のころは
中国では「唐」の時代です。

当時の中国(唐)の詩人である杜甫(とほ)の詩で
「雲泥の差」の語源となる言葉が使用されました。

日本では、菅原道真の漢詩文集である
「菅家文草(かんけぶんそう)」の中で
「雲泥の差」に関連する句が初めて登場します。

雲泥、地の高く卑きことを計らず

 

引用:菅家文草

菅家文草 菅家後集 日本古典文学大系 72巻

この菅原道真の菅家文草で使用された雲泥は
身分の隔たりの大きさを気にしないことを
雲と泥の位置が離れていようが関係ない
ということにたとえ表現した言葉になります。

参考文献:暮らしのことば 新 語源辞典

 

江戸時代ごろの資料「日葡辞書」にも
この「雲泥の差」を表現する意味で
雲泥という言葉が使用されています。

天地雲泥の隔でぢゃ

日葡辞書―邦訳 (1980年)

 

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