彦根城(ひこねじょう)ってどんな城?城主は誰?【彦根城の歴史や、観光での見どころをわかりやすく解説】
彦根城(ひこねじょう)は
滋賀県彦根市金亀町にあるお城です。
彦根城とはどんなお城か?
城主は誰であったのか?
この記事では
彦根城の歴史や城主だけでなく
観光での見どころについても
分かりやすく解説していきます。
目次
彦根城の歴史について
彦根城の歴史は
江戸時代にまで遡ります。
彦根城が誕生する前、
その地には佐和山城が存在していました。
天正18年(1590年)には
石田三成(いしだみつなり)が、
その佐和山城の城主となっています。
当時の佐和山城は、
5層の天守を構える立派な城だったそうです。
関ケ原の戦いで石田三成が破れた後は
井伊直政が新しい城主になりましたが、
1606年(慶長11年)には彦根城築城にともない
佐和山城は廃城になりました。
関ケ原の戦いで勝利した徳川家康の命より、
佐和山城を消し去ろうとするかのように
1604年より彦根城の築城が始められていたそうです。
そして20年の歳月をかけ、ついに彦根城が完成。
1622年、井伊直孝が
彦根城の城主となります。
廃城になった佐和山城の建築物の多くは
彦根城や麓にある清凉寺、龍潭寺に移築転用されました。
佐和山城にあったもので、
現在も残っているものは
山腹の石田群霊碑だけとなっています。
その後、彦根城は
明治時代初期の廃城令によって
解体される危機に見舞われます。
しかし明治天皇が彦根城の保存するように
大命を下された為、免れることができました。
1952年、
天守閣などが国宝となります。
1987年には彦根城博物館も建立。
そして1996年、彦根城の
天守閣の大改修が完了します。
また、2007年には
国宝彦根城築城400年の祝祭が行われました。
天守はもちろんのことですが、
以下の5棟が現存しています。
- 太鼓門櫓及び続櫓
- 西の丸三重櫓及び続櫓
- 二の丸佐和口多聞櫓
- 天秤櫓
- 馬屋
これらは国重要文化財に指定されています。
彦根城の見どころとは?観光前に要チェック!
ここでは
彦根城の見どころを
紹介していきます。
観光前に要チェックです!
天守【彦根城の見どころ】
彦根城の最大の見どころは、
やはり国宝にも指定されている
三重三階の天守です。
彦根城の土台となる石垣の上には
3種の破風様式が取り入れられています。
- 切妻破風(きりづま はふ)
- 入母屋破風(いりもや はふ)
- 唐破風(から はふ)
を組み合わせた美しさは必見です。
天秤櫓(てんびんやぐら)【彦根城の見どころ】
表門から坂を上ると
廊下橋があります。
この橋を中心として左右対称に
建てられているのが天秤櫓(てんびんやぐら)です。
このような左右対称の形式は
日本の城郭で彦根城だけです。
天秤のような形をしていることから
天秤櫓と呼ばれているそうです。
太鼓門櫓(たいこもんやぐら)【彦根城の見どころ】
本丸への最期の関門である太鼓門櫓は、
登城合図用の太鼓を響かせるために
つくられたのではないかと考えられています。
時報鐘の前に立って
右に太鼓門を見ながら眺める天守の姿は特別です。
玄宮園(げんきゅうえん)【彦根城の見どころ】
玄宮園(げんきゅうえん)は
彦根城の北東にある大名庭園です。
琵琶湖や中国の瀟湘八景にちなんで
選ばれた近江八景を模して造られました。
梅林(ばいりん)【彦根城の見どころ】
彦根城内には、約400本の紅梅や
白梅が咲き誇る梅林(ばいりん)があります。
江戸時代にはこれらの梅の木はなく
その場所には公儀御用米の米蔵がありました。
この梅林の梅が植えられたのは1950年です。
彦根城が新日本観光地百選に選ばれ、
その記念として、この梅は植えられました。
彦根城内の梅林は
3月下旬頃に見ごろを迎えます。
最後に
彦根城の歴史や城主、
観光での見どころについて
なるべく分かりやすく解説しました。
城の歴史に興味のある方や
これから彦根城を観光する予定の方などにとって
この記事が少しでも参考になれば幸いです。