平安時代はどんな時代だったのか?
この記事では
平安時代の歴史について
概要をわかりやすく簡単に解説して
重要人物の最期も年表にまとめました。
平安時代とは?どんな時代だった?
平安時代は、391年間(794年-1185年)続きました。
基本的に平安時代の期間は
桓武天皇が都を長岡京から
平安京へ移した年(794年)から
壇ノ浦の戦いで平氏が滅亡した年
(1185年)までの391年間を指します。
この平安時代では
藤原氏一族による
摂関政治がはじまります。
その後、上皇らによる院政が行われ、
平氏や源氏など武士の台頭へと続きます。
平安時代末期は、源平合戦とも呼ばれる
治承寿永の乱が始まり、平氏が滅亡。
源頼朝が鎌倉で幕府の政治を始め、
鎌倉時代へとつながっていきます。
この平安時代以降、
都の場所は明治時代までずっと変わりませんが
政治の中心地は時代ごとに変化していきます。
※江戸時代に幕府が江戸(東京)で開かれますが
都(みやこ)が京都から東京になる時期は明治時代。
平安時代の文化面においては、
菅原道真が遣唐使を廃止したことで
国風文化(こくふうぶんか)が栄えます。
十二単(じゅうにひとえ)や寝殿造、
枕草子や源氏物語なども
平安時代に完成したと言われています。
他にも、平仮名や片仮名などの
かな文字が広まった時代とも言われています。
※日本語の「カタカナ」の発明者:吉備真備
平安時代の最初から最後まで【重要人物の最期(死因)も公開】
794年(延暦13年)【平安時代】
797年(延暦16年)【平安時代】
802年(延暦21年)【平安時代】
- 坂上田村麻呂が胆沢城を築城
803年(延暦22年)【平安時代】
- 坂上田村麻呂が志波城を築城
804年(延暦23年)【平安時代】
805年(延暦24年)【平安時代】
806年(大同1年)【平安時代】
807年(大同2年)【平安時代】
- 伊予親王の変(冤罪で藤原吉子、伊予親王が死去)
809年(大同4年)【平安時代】
- 嵯峨天皇が即位(天皇期間:809年-823年)
810年(弘仁1年)【平安時代】
811年(弘仁2年)【平安時代】
- 坂上田村麻呂死去(享年53歳)
820年(弘仁11年)【平安時代】
- 弘仁格式の編纂(藤原冬嗣らが、弘仁格式を編纂)
822年(弘仁13年)【平安時代】
- 最澄死去(享年56歳)
※比叡山の中道院で亡くなる
824年(弘仁15年)【平安時代】
- 平城天皇死去(享年49歳)
835年(承和2年)【平安時代】
- 空海死去(享年62歳)
※空海の死亡は病気の可能性が高いが実際は不明
838年(承和5年)【平安時代】
- 遣唐使の派遣
※最後の遣唐使が派遣された年
842年(承和9年)【平安時代】
847年(承和14年)【平安時代】
- 円仁が帰国
850年(嘉祥3年)【平安時代】
- 仁明天皇死去(享年41歳)
- 文徳天皇の即位
857年(天安1年)【平安時代】
- 藤原良房が太政大臣に就任(皇族以外で初)
858年(天安2年)【平安時代】
- 文徳天皇死去(享年32歳)
- 清和天皇の即位(天皇期間:858年-876年)
- 円珍が帰国
- 藤原良房の摂政(皇族以外で初)
864年(貞観6年)【平安時代】
- 貞観大噴火(富士山が噴火した。富士山噴火史上最大と言われている。)
- 円仁(慈覚大師)死去(享年71歳)
※円仁(慈覚大師)の死因は熱病の可能性が高いが実際は不明
866年(貞観8年)【平安時代】
- 応天門の変(大納言の伴善男が応天門を放火)
※左大臣の源信にその罪を負わせよう計画するが結局バレてしまい、伴善男は流罪になる
869年(貞観11年)【平安時代】
- 貞観地震が発生
※陸奥で起きた大地震。多賀城が崩壊し、大津波によって1000名以上が亡くなった
872年(貞観14年)【平安時代】
- 藤原良房死去(享年68歳)
876年(貞観18年)【平安時代】
- 陽成天皇の即位(天皇期間:876年-884年)
※清和天皇が譲位し、陽成天皇が即位
880年以降【平安時代】
- 歌物語『伊勢物語』完成
- 日本最古の物語『竹取物語』完成
884年(元慶8年)【平安時代】
887年(仁和3年)【平安時代】
- 光孝天皇死去(享年57歳)
- 宇多天皇の即位(天皇期間:887年-897年)
888年(仁和4年)【平安時代】
891年(寛平3年)【平安時代】
- 藤原基経死去(享年55歳)
894年(寛平6年)【平安時代】
- 遣唐使の廃止
※菅原道真により遣唐使が廃止された
897年(寛平9年)【平安時代】
- 醍醐天皇の即位(天皇期間:897年-930年)
※宇多天皇が譲位し醍醐天皇が即位
901年(延喜1年)【平安時代】
902年(延喜2年)【平安時代】
- 延喜の荘園整理令(違法な土地所有を禁止)
903年(延喜3年)【平安時代】
- 菅原道真死去(享年57歳)
905年(延喜5年)【平安時代】
- 勅撰和歌集『古今和歌集』完成
※紀貫之らによって編集された
930年(延長8年)【平安時代】
- 醍醐天皇死去(享年50歳)
931年(承平1年)【平安時代】
- 宇多天皇死去(享年64歳)
935年(承平5年)【平安時代】
- 『土佐日記』完成
※歌人、紀貫之(きのつらゆき)が日記文学『土佐日記』を記した
939年(天慶2年)【平安時代】
941年(天慶4年)【平安時代】
- 藤原純友死去(享年48歳)
966年(康保3年)【平安時代】
969年(安和2年)【平安時代】
- 安和の変(藤原師尹が源高明を大宰府へ左遷した出来事)
- 円融天皇の即位
※冷泉天皇が譲位し円融天皇が即位 - 藤原実頼(さねより)が摂政に就任
- 高麗の使節が対馬を訪れる
970年(天禄1年)【平安時代】
- 藤原実頼死去(享年70歳)
- 藤原伊尹(これただ)が摂政に就任
972年(天禄3年)【平安時代】
- 藤原伊尹死去(享年48歳)
- 藤原兼通(かねみち)が関白に就任
975年(天延2年)【平安時代】
- 『蜻蛉日記(かげろうにっき)』完成
※『蜻蛉日記』は藤原道綱の母による日記
977年(貞元2年)【平安時代】
- 藤原兼通死去(享年52歳)
978年(天元元年)【平安時代】
- 紫式部誕生
990年(正暦1年)【平安時代】
- 藤原兼家(かねいえ)が関白に就任
- 藤原道隆(みちたか)が摂政、関白に就任
- 藤原兼家死去(享年61歳)
995年(長徳1年)【平安時代】
- 藤原道兼が関白に就任
- 藤原道兼死去(享年35歳)
996年(長徳2年)【平安時代】
- 『枕草子(まくらのそうし)』完成
※『枕草子』とは、藤原定子に仕えた清少納言による日本最古の随筆
998年(永年2年)【平安時代】
- 源頼義誕生
1008年(寛弘5年)【平安時代】
- 『源氏物語(げんじものがたり)』完成
※『源氏物語』とは、紫式部が書いた世界最古の恋愛小説
1016年(長和5年)【平安時代】
※紫式部は約40歳くらいの年齢で死去
1019年(寛仁3年)【平安時代】
1028年(万寿2年)【平安時代】
1028年(長元1年)【平安時代】
1036年(長暦1年)【平安時代】
- 後朱雀天皇の即位
1040年(長久1年)【平安時代】
- 長久の荘園整理令
1045年(寛徳2年)【平安時代】
- 後朱雀天皇死去(享年35歳)
- 後冷泉天皇の即位
- 寛徳の荘園整理令
1051年(永承6年)【平安時代】
1052年(永承7年)【平安時代】
1063年(康平6年)【平安時代】
1068年(治暦4年)【平安時代】
- 後三条天皇の即位
1069年(延久1年)【平安時代】
- 延久の荘園整理令(記録荘園券契所を設置し荘園の所有者を審査)
例えば、石清水八幡宮領では、
34箇所の荘園のうち21か所は審査を通過し、
残りの13か所は審査で落ち権利が停止された。
この法令により
貴族や寺社の支配する荘園と
国司の支配する公領とが明確になった。
1072年(延久4年)【平安時代】
- 白河天皇の即位(天皇期間:1072年-1086年)
※後三条天皇が譲位し白河天皇が即位
1074年(延久6年)【平安時代】
- 藤原頼通死去(享年82歳)
1075年(承保2年)【平安時代】
- 源頼義死去(享年87歳)
1083年(永保3年)【平安時代】
- 後三年の役(~1087年)
※後三年の役とは、東北地方での清原家衡と源義家、清原清衡による争い(奥州藤原氏の誕生)
1086年(応徳3年)【平安時代】
- 堀河天皇の即位(天皇期間:1072年-1107年)
※白河天皇が譲位し堀川天皇が即位 - 白河上皇が院政を開始
1091年(寛治5年)【平安時代】
- 源義家への荘園寄進が禁止
1094年(寛治8年)【平安時代】
- 藤原伊房(これふさ)らが遼との私貿易で処罰
1095年(嘉保1年)【平安時代】
- 白河上皇が北面武士を設置
1096年(嘉保2年)【平安時代】
- 白河上皇が出家し白河法皇に
1105年(長治2年)【平安時代】
- 藤原清衡が中尊寺を建立
1107年(嘉承2年)【平安時代】
- 堀河天皇死去(享年28歳)
- 鳥羽天皇の即位
1108年(天仁1年)【平安時代】
- 源義親の乱
※源義家の子の源義親が九州で略奪を行い官吏を殺害(源義親は平正盛によって殺害)
1118年(永久6年)【平安時代】
- 平清盛誕生
1121年(保安2年)【平安時代】
- 藤原忠通(ただみち)が関白に就任
1123年(保安4年)【平安時代】
- 崇徳天皇の即位
※鳥羽天皇が譲位し崇徳天皇が即位 - 源義朝誕生
1124年(天治1年)【平安時代】
- 平泉中尊寺で金色堂が建立
1128年(大治3年)【平安時代】
- 奥州の藤原清衡死去(享年72歳)
1129年(大治4年)【平安時代】
- 白河法皇死去(享年77歳)
- 鳥羽上皇の院政が開始
1138年(保延4年)【平安時代】
- 北条時政誕生
1141年(永治1年)【平安時代】
- 近衛天皇の即位
※崇徳天皇が譲位し近衛天皇が即位
1154年(久寿1年)【平安時代】
1155年(久寿2年)【平安時代】
- 近衛天皇死去(享年16歳)
- 後白河天皇の即位(天皇期間:1155年-1158年)
1156年(保元1年)【平安時代】
1157年(保元2年)【平安時代】
- 巴御前誕生
※歴史に名を残した女侍
1158年(保元3年)【平安時代】
- 二条天皇の即位
※後白河天皇が譲位し二条天皇が即位 - 後白河天皇の院政が開始
1159年(平治1年)【平安時代】
1160年(平治2年)【平安時代】
- 源義朝死去(享年38歳)
1164年(長寛1年)【平安時代】
1167年(仁安2年)【平安時代】
- 平清盛が太政大臣に就任
※武士で初めての太政大臣 - 日宋貿易が盛んになる
1170年(嘉応2年)【平安時代】
- 源為朝死去(享年31歳)
1173年(承安3年)【平安時代】
- 親鸞聖人誕生
1175年(安元1年)【平安時代】
- 法然が専修念仏を説き浄土宗を伝える
1177年(治承1年)【平安時代】
1179年(治承3年)【平安時代】
- 治承三年の政変(平清盛によって後白河法皇が幽閉)
1180年(治承4年)【平安時代】
- 治承寿永の乱が開始
- 以仁王や源頼政らが挙兵
- 以仁王死去(享年30歳)
- 石橋山の戦い
- 富士川の戦い
※富士川の戦いとは、源頼朝と平清盛の戦い(平清盛が敗走) - 源頼朝が侍所を設置
- 平清盛が後白河法皇の幽閉を解く
1181年(治承5年/養和1年)【平安時代】
- 養和の飢饉
- 後白河法皇の院政が再開
- 平清盛死去(享年64歳)
1183年(治承7年/寿永2年)【平安時代】
1184年(治承8年/寿永3年)【平安時代】
1185年(文治1年/寿永4年)【平安時代】
1189年(文治5年)【平安時代】
最後に
この記事では
平安時代の歴史を
わかりやすく簡単に解説して
重要人物の最期(死因)などもまとめました。
少しでも参考になれば幸いです。